3日の日経平均は反落
3日の日経平均株価は、
前日比116円11銭安の2万1638円16銭と反落。
出来高概算10億株と薄商いは継続しています。
2日の米国市場は主要3指数ともに上昇、S&P500種株価指数さ4日続伸し、8.68ポイント高の2973.01と、連日で過去最高値を更新しました。
しかし日経平均は米欧貿易摩擦への警戒感のほか、原油相場の下落が重石となり、利食い先行でスタート。
その後21700円を回復する局面もみられましたが、為替市場での円高傾向や、主力ハイテク株などの下げも嫌気される中で後場に入ると下げ幅を広げ、
大引けにかけては短期筋の買い戻しも意識され、21600円は上回って取引を終えました。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>、京セラ<6971>が軟調。
一方で、ファーストリテ<9983>が1銘柄で日経平均を約64円下支えしています。
日経平均はファーストリテに支えられた格好となり、底堅さが意識された格好ではありますが、主力大型株の弱い値動きが目立っており、神経質にさせているといえます。
3日の米国市場は独立記念日前の短縮取引となるほか、4日は独立記念日で休場となるため、海外勢のフローは限られるほか、
ADP雇用報告や週末には雇用統計を控えていることもあり、商いは膨らみづらいでしょう。
東証1部の売買代金は連日で2兆円を下回っている状況で、明日以降はより商いが細ることになりそうです。
また、来週にはETFの決算における分配金拠出のための現物株売りが警戒されているため、これが通過するまでは押し目買いも入れづらい需給状況でしょう。
一方で直近IPO銘柄などを個別に物色する動きが活発化しそうです。