17-21日の市場を振り返り
先週のマーケットを3分で振り返ってみましょう。
FOMCが早期利下げの可能性を示したほか
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及、米欧の利下げへの期待感が相場を押し上げたほか、
トランプ大統領が主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を開催する意向を示し、月末の米中首脳会談での協議進展への期待感から、
先週のダウは20日木曜まで600ドル以上上昇。S&P500指数は20日に過去最高値を更新しました。
そして週末金曜、21日のダウ平均は前日比34ドル04セント安の2万6719ドル13セントと5営業日ぶりに反落。
米商務省が21日に安全保障上のリスクが高い外国企業のリストに曙光信息産業など中国のスーパーコンピューター大手業など5社を追加する、つまり米国製品の輸出を事実上禁じるとしたことが重しとなりました。
為替市場では米ドルが下落。
金価格、原油価格はともに急上昇しています。
今週の市場の関心は主要20カ国・地域(G20)首脳会議となりますね。
大きな進展は期待しづらいですが、過度な期待は高まっていないこともあり、協議継続といった動きでもあれば、ひとまずポジティブ視されやすいでしょう。
中国と米国の交渉チームは米中首脳会談の準備のため、25日にも大阪で会合を開く見通しと伝えられており、こう着としても下を売り込む向きはないとみておきたいところ。
さらに、トランプ大統領が再選を目指して大統領選出馬を正式表明し、わずか1日で献金額が合計2480万ドル(約27億円)に達したと報じられるなど、再選を意識した株価対策への期待感も高まりやすいでしょう。日本株への影響は限られるとしても、米先高観が意識されるなかでは、緩やかながらもリバウンド基調が続くことが期待されそうです。