先週のマーケットのおさらい | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

先週のマーケットのおさらい

先週のマーケットを3分でおさらいしてみましょう。

先週の米国株は4日続伸し、

ダウ平均は週間で1168ドルの上昇と、週間で史上2番目の上げ幅に。(1番は2018112630日の1252ドル高。)

日経平均は5週ぶりに反発となりました。


4日にパウエルFRB議長が、景気拡大を持続するために適切な行動をとると、必要であれば利下げするとの可能性を示し、

「利下げはなさそうだ」との見通しが一気に「利下げあるかも」という観測に変化しました。


5日に発表された米雇用統計の前哨戦と言われるADP雇用統計では、27000人と市場平均予想の185000人を大きく下回る結果となりましたが、5月の米雇用統計も同様に大幅に予想下振れ。

非農業部門雇用者数は予想18.5万人に対して

結果は7.5万人と大きく下振れ、34月分も下方修正されました。失業率は予想3.6%と同じく3.6%、平均時給は予想0.3%から下振れ0.2%と総じて悪い結果となったことでFRBが早期に利下げするとの期待につながったよう。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の「フェドウオッチ」の金利先物が織り込む7FOMCでの0.25%以上の利下げの確率予想が、9割弱と前日の7割弱から大幅に上昇したとも報じられており、この米雇用統計の悪い結果を受けて利下げへの期待感が高まっている模様です。


加えて中国商務省が対話によって貿易摩擦を解決すべきだという内容の声明を出したことなどで米中貿易摩擦への過度な懸念が後退。

メキシコとの貿易摩擦に関しては、トランプ米大統領がメキシコ製品に関税を発動する方針を確認した一方、メキシコ経済相がワシントン入り、米共和党議員がメキシコへの追加関税を阻止する方向で動いているとも報じられていましたが、

7日にメキシコ製品に対する制裁関税の発動を見送るとトランプ大統領がツイッターで表明し、10日の関税発動は見送られたと考えられることは週明けの日経平均の買い材料となりそうです。


↑ほかにもこんな感じでトランプ大統領が色々つぶやいています。


ただし、現在の反発は出来高を伴っていないことや、貿易摩擦問題とそれによる景気減速懸念がやや後退しただけで解決したわけではないので大幅に力強く上昇していくとは現状では考えにくいことや、

5Gの覇権争い(と私は考察します)での米国のファーウェイの締め出しというのが重しとしては大きいのでは・・と思ったり。

米利下げ期待が6FOMCで「利下げ!」となれば米株は上昇しそうですが、日本株は為替を睨んでというところもありますし、 

G20で自体が大きく動く可能性も。

上昇トレンドが発生すれば乗りたいところですが、起きたことにしっかり対処していくというスタンスが良いのではないでしょうか。


参考になれば幸いです。