4日の日経平均は小幅に続落 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

4日の日経平均は小幅に続落

4日の日経平均株価は、

前日比234銭安の2040854銭とわずかに続落。

出来高概算123000万株。


3日の米国市場ではNYダウが一時130ドル超の下落をみせていたものの、その後は下げ渋る流れから小幅に上昇に転じ、

前営業日比4ドル74セント高の24819ドル78セントと小反発。

また、ナスダックは120Ptの下落となりましたが、アルファベット(グーグル)の下落影響が大きいとみられ、一方で半導体のサイプレスセミコンダクタが同業の独インフィニオンテクノロジーズによる買収で合意したと発表し急騰するなか、半導体SOX指数は上昇したことが支援材料となりました。

 

日経平均は、前日のNYダウ先物の弱さが嫌気されていた反動もあり、シカゴ日経225先物清算値20465円にサヤ寄せす格好から自律反発からのスタートに。

しかし円相場は1ドル107円台を付けてくるなど円高傾向が重石となり、買い一巡後は再び弱含みとなると、前引け間際に下げ幅を拡大。後場に入ると日銀のETF買い入れ観測のほか、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されていることもあり、底堅い値動きを見せました。

指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>KDDI<9433>が重石となる一方で、東エレク<8035>、ファナック<6954>が下支えに。

 

底堅さが意識されるものの、リバランスの商いが中心となっており、内需セクターの利食いに対して外需セクターの買い戻しといった流れとみられ、依然としてリスク回避姿勢の流れが継続しているとみて良さそうです。積極的にトレンドを取りに行く動きは考えづらく、こういったリバランスの流れがしばらく続くとみておきたいところでしょう。

とはいえ、米中貿易摩擦が泥沼化する中、期待されていたG20での米中首脳会談での進展も見込みづらく、長期化する可能性が警戒されています。そういった局面における底堅さというところであり、ポジション圧縮に伴うリバランスが影響していることから、質の悪い底堅さと言えそうです。

 

下げ一服も、下落トレンドは続きそうですね。
ですが、政府高官の発言などでガラッと流れが変わる可能性もありますし、
自社株買いや日銀、GPIFが買ってくることを考えると底堅さも見込める、と言った状態でしょうか。