先週のマーケットを3分でおさらい
先週のマーケットを3分でおさらいしてみましょう。
先週の米国市場でダウは3%を越える下落に。主要3指数は揃って続落となりました。
トランプ大統領が安倍首相との共同記者会見で、「中国が合意を望んでいるが、米国にはまだその準備がない」と述べたことで、米中通商問題が長期化するとの見方が嫌気され、連休明けの米国市場はNYダウが237ドル安、主要3指数は揃って反落。
その後中国共産党系メディアである環球時報の胡錫進編集長がツイッターで、中国はレアアースの対米輸出規制を真剣に検討しているとコメントしたと報じられたことも売り要因となりましたが、
第1四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値が3.1%増と予想の3.0%増を上ぶれしたことなどでやや持ち直す場面もありました。
しかし、トランプ砲が(o_o)!
31日朝方にトランプ米大統領が、「メキシコを通じた不法移民流入が止まるまで、米国は6月10日をもってメキシコからの全製品に5%関税を課す」とツイート。
しかも今後の対応次第では最大25%まで高めるとしており、景気減速懸念が。加えて中国政府が米国を念頭に同国企業の利益を阻害する外国企業をリスト化する方針を発表したことで貿易摩擦激化への警戒感が嫌気され、5月31日の米株式相場は大幅反落。ダウは前日比354ドル84セント安の2万4815ドル04セントと約4カ月ぶりの安値をつけました。
また米長期金利が低下し、米イールドカーブで逆イールド現象が発生、進行したことも重しとなっており、
景気減速懸念から原油が下落した反面、安全資産と言われる金が大きく買われたほか、ビットコインも上昇しました。
日経平均株価は週間で516円下落し、2万1千円の節目を割りこんでいます。