20日の日経平均は続伸 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

20日の日経平均は続伸

20日の東京株式市場の日経平均株価は、

前日比5164銭高の2130173銭と続伸。

出来高概算117000万株。


朝方発表された20191-3月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.5%増と2四半期連続でプラス成長に。市場コンセンサスは0.3%減を予想していたこともあり、これがサプライズとなる格好から日経平均は21300円を回復して始まると、一時214306銭まで上げ幅を広げる局面も。ただし、輸入の急減が成長率を押し上げた格好だったこともあり、中身が伝わる中で次第に上げ幅を縮める展開に。また、米中通商交渉に関する新たな報道がなく、手掛かり材料にかけるほか、中国株式市場も軟調に推移、アジア市場の弱い流れも手掛けづらさにつながっており、買い一巡後は21300円を挟んでの狭いレンジ取引が続きました。

 

指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>がけん引。一方で、東エレク<8035>、ファナック<6954>、安川電<6506>、信越化<4063>が重石に。


新興市場を見てみますと、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20J-Stock Indexはいずれも反落。

個別では、25日線を下抜けたメディシノバ<4875>は前週末比250円(-17.86%)安の1150円と大幅に続落し、新株予約権を発行すると発表したことが需給悪化懸念につながった日本一S<3851>は前週末比269円(-17.05%)安の1309円と大幅に反落。また、前期の営業赤字が拡大したNuts<7612>は前週末比21円(-14.00%)安の129円と大幅に続落し、50万株の立会外分売を実施すると発表したことが需給悪化懸念を招いた高度紙<3891>は前週末比195円(-13.40%)安の1260円と大幅に反落しました。

一方、値動きの軽さから値幅取りの動きが強まった倉元<5216>が前週末比50円(+36.23%)高の188円、環境管理<4657>は前週末比150円(+19.87%)高の905円、カーディナル<7855>も前週末比150円(+18.07%)高の980円といずれもストップ高まで買われ、第1四半期の営業損益が黒字に転換したルーデン<1400>は前週末比73円(+18.43%)高の469円と大幅高に。


マザーズ指数も反落。

個別では、そーせい<4565>がマザーズ売買代金トップにランクイン。オンコリス<4588>、アンジェス<4563>、サンバイオ<4592>などバイオ関連が売りに押される展開に。足元で強い値動きが続いていたインパクト<6067>やチームスピリット<4397>もやや利食い優勢。一方、プロレド<7034>は大幅に反発。611日を基準日として、1株を2株の割合で分割すると発表したことが材料視されました。その他、日本ホスピス<7061>、グッドスピード<7676>、シノプス<4428>ACSL<6232>など直近IPO銘柄の一角が買われた模様です。

 

朝方の日経平均の上昇については、GDPのサプライズにアルゴリズムが反応したとの見方がされていましたが、売買代金も2兆円を下回っている状況であり、薄商いの中でアルゴにより先物が反応した格好のようです。その後は狭いレンジ取引でしたが米中関係悪化によって中国関連は手掛けづらく、さらに米国による華為技術(ファーウェイ)排除の動きからハイテク株についても方向感を掴みづらくさせているため、こう着は想定内といったところでしょう。

日経平均は下値を切り上げる格好でリバウンド基調をみせてきており、押し目を拾う動きは次第に高まる可能性も。一方で連日の上ヒゲ形成で75日線や一目均衡表の雲上限が抵抗として機能しており、同水準が上値抵抗線として意識されているよう。

米中貿易摩擦は、6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を予定していることから、それまでは解決することは考えづらいでしょう。何らかの進展といった期待も高まらず、G20通過までは抵抗線突破は厳しいとの見方にもつながりそうです。そのため、足元では内需系中心にはなりそうですが、好業績や割安感のある銘柄などへの押し目を狙う展開になることが考えられます。参考にしてみてくださいね。


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4.5月号と表紙を務めさせていただきましたが、
7月号はどんな表紙となるのか、お楽しみに!(^^)