15日の日経平均は 8営業日ぶりに反発
15日の日経平均株価は、
前日比121円33銭高の2万1188円56銭と8営業日ぶりに反発。令和市場でようやく初上昇。
出来高概算15億2000万株。
米株高の流れを受けて買いが先行しましたが、米国市場の上昇の一因となったトランプ大統領が6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談を予定していることや、同氏が米中協議の合意に自信を示したことなどは前日の段階で織り込まれており、その後はじりじりと値を消す格好に。
しかし、21000円処での底堅さが意識される中、アジア株の上昇もあって、短期筋のショートカバーから上昇に転じたようです。
上海総合指数は、前日比1.91%高の2938.68ポイントと3日ぶり反発。香港市場も上昇しています。
明確な底打ち感は出ていないものの、一安心といったところでしょうか。
米中貿易摩擦については、G20首脳会議で米中首脳会談を予定していることもあり、小康状態が続きそうです。
一方で、G20首脳会議までは期待は高まらず、トランプ大統領による日々のツイッター発言に対しても過度な反応は限られそう。
物色については決算が一巡したことにより、積極的にはポジションを傾けづらいものの、好業績銘柄などを見直す動きが次第に強まる可能性がありそうです。
JASDAQ平均は小幅ながら6日ぶりに反発し、JASDAQ-TOP20は3日ぶりに反発、J-Stock Indexは8日ぶりに反発。
個別では、第1四半期営業利益が大幅増益となったシンクレイヤ<1724>はストップ高まで買われ、今期2ケタの営業増益見通しのAKIBA<6840>は4日ぶりに大幅に反発。
また、第3四半期の累計営業利益が大幅増益になったテックファーム<3625>は大幅に反発し、ソフトウエアの受託開発を行うラグザイアを子会社化するなどと発表したビーイング<4734>は大幅に4日続伸。
一方、今期2ケタの営業減益見通しを示した岡本硝子<7746>が21%安となったほか、ピクセルCZ<2743>、パピレス<3641>、RSC<4664>などが値下がり率上位にランクイン。
マザーズ指数は6営業日ぶり反発。
19年12月期営業利益予想を上方修正したJMC<5704>がストップ高比例配分となったほか、イントランス<3237>やファイバーゲート<9450>も2ケタ上昇。ファイバーゲートも、19年6月期の営業利益予想を9.1億円に上方修正しています。一方で、オイシックス<3182>が23%安になったほか、サンバイオ<4592>やロゼッタ<6182>、エクストリーム<6033>は軟調に推移しました。
