8日の日経平均は大幅に3日続落
8日の日経平均株価は、
前日比321円13銭安の2万1602円59銭と大幅に3日続落。
終値としては4月2日以来、約1カ月ぶりの安値水準に。
7日の米国市場では米中通商協議の先行き懸念が一層強まり、NYダウが473ドル安と大幅に続落。
本日の東京市場でもリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は295円安からスタート。円相場が1ドル=109円台まで上昇したことも重しとなり、寄り付き後は軟調もみ合いが続きました。
後場に入るとトヨタ自<7203>が2019年3月期決算を発表、営業利益が前の期比2.8%増の2兆4675億円と、従来予想(同横ばいの2兆4000億円)をやや上回って着地し買われる場面もありましたが相場全体を押し上げるには至らなかったようです。
東証1部の売買高は14億9623万株、売買代金は2兆7476億円。
個別では、前述のトヨタ自や任天堂<7974>、ソニー<6758>、村田製<6981>といった売買代金上位は全般さえない値動き。
武田薬<4502>やコマツ<6301>は3%前後下落し、SUMCO<3436>は5%の下落。
JAL<9201>は旅客システムの不具合発生を嫌気した売りが出たほかまた、スミダ<6817>やヤマハ発<7272>、ミルボン<4919>は決算を受けて急落し、東証1部下落率上位に顔を出しています。
一方、ZOZO<3092>が商い活発で8%の上昇。
4月の国内「ユニクロ」既存店売上高が減収となったファーストリテ<9983>や決算発表のオリックス<8591>は朝方売りが先行したものの、プラスに切り返しています。
日経JASDAQ平均は5日ぶりに反落し、JASDAQ-TOP20は続落、J-Stock Indexは3日続落。
個別では、今期営業減益見通しへと転じたカイノス<4556>が12%安となり、値下がり率トップとなったほか、前期営業利益が当初計画を大きく下回って着地したタツミ<7268>が大幅に続落し同2位に。
一方で、値上がり率上位には、自社株買い実施するを発表したNEWART<7638>、業績予想を上方修正したヤマザキ<6147>、前日にストップ高水準まで買われた流れを引き継いだ環境管理<4657>などが並んでいます。
マザーズ指数は6日ぶり大幅反落。
個別では、JIA<7172>が16%安となり、値下がり率トップになったほか、カオナビ<4435>やハウテレビジョン<7064>といった直近IPO銘柄が値下がり上位に。
日経平均は一時400円を超える下落局面もありましたが、ギャップ・ダウン後は21500-21600円処での狭いレンジ取引が続いており、小康状態といったところ。
ライトハイザー代表の発言を警戒し、関税引き上げを10日から実施すると伝えられる中、この結果を見極めたいところでしょう。
また、VIX指数先物のショートポジションの積み上がりを警戒する声が再び高まってきています。VIX指数に対するショートポジションということは、これが逆流することになるとVIX指数の上昇につながり、再びVIXショックがおきるとの懸念も。
また主力企業の決算が支援材料にもなりづらい状況から、決算ピークが通過する再来週までは様子見が続くかもしれません。個人主体の短期資金による中小型株において、決算を手掛かりとした短期的な値幅取り狙いが中心になりそうです。
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