9日の日経平均は小反発 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

9日の日経平均は小反発

9日の日経平均株価は、前営業日比40円94銭高の2万1802円59銭と小反発。

出来高概算11億株。

8日の米国市場は、1-3月期決算発表や英国のEU離脱協議を見極めたいとの思惑から利益確定の売りが先行し、NYダウは前営業日比83ドル97セント安の2万6341ドル02セントと4営業日ぶりに反落。

一方で、テクノロジー株の上昇からS&P500、ナスダックのほか、半導体SOX指数はしっかりであり、下支えとなりました。

また、NY原油先物相場の上昇を背景に資源関連の一角が堅調だったほか、ヘッジファンドの米サード・ポイントが再び買い増ししていると伝えられたソニー<6758>がけん引する格好でハイテク株への物色がみられたことも安心感につながった模様です。日経平均は一時21700円を下回る局面もみられ、TOPIXは続落ではあったものの、相対的に景気敏感株が物色されており、センチメントは悪くなかったと考えられます。後場の値幅は50円程度と、引き続き狭いレンジ取引が続きました。


指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソニー、アドバンテスト<6857>、NTTデータ<9613>、TDK<6762>、東エレク<8035>が堅調。

日経平均が200日線や節目の22000円を明確に上放れてくるには、米中通商問題の合意や英国のEU離脱延期といった材料の他、今後本格化する米企業決算において過度な警戒感が和らぐといった材料が必要といえそう。

米中通商協議については、トランプ米大統領は「4週間のうちに」といった見解を示しており、月内合意の可能性は低いでしょう。

英国のEU離脱についてメイ首相は、10日の首脳会談で再び、6月30日までの延期を要請する考えで、再延期ともなれば警戒されていた日本の10連休中の波乱懸念が和らぐ格好となるため、売り方にとってはポジション圧縮が迫られることになりそうです。

その他、短期的な値幅取り狙いとはいえ、決算のほかバイオ関連や新札関連、5G関連などへの物色が活発であり、目先は個人主体の材料株物色も継続しやすいといえるでしょう。


JASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20はともに5日ぶりに小反落。

マザーズ指数は小幅ながら3日続伸となっています。