8日の日経平均は小反落 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

8日の日経平均は小反落

8日の日経平均株価は、

前日比45円85銭安の2万1761円65銭と小反落。

出来高概算10億5000万株。


3月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回る19.6万増となり、2月の悪い結果は一過性と、米景気の減速懸念が緩和、好調が継続しているとの判断につながりました。3月の米雇用統計の結果を材料視した米株高の流れを引き継ぐ格好から、日経平均は2万1900円を回復してスタート。ただし、寄り付きで付けた2万1900円55銭を高値にその後はこう着感が強まり、次第に上げ幅を縮めると、先週末の終値を挟んでの推移が続きました。

後場は日銀のETF買い入れ期待もあったとみられますが、水準的には入りづらい中、後場の値幅は50円弱にとどまっています。

市場では「英国の欧州連合(EU)離脱延期を審議する臨時のEU首脳会議など週後半にかけて、重要なイベントが目白押しなだけに、きょうは模様眺めムードが強い展開だった」との指摘が聞かれているよう。

参加者は限定的で売買代金は3月19日以来の1.9兆円を下回っており、物色は個人主体の材料株に値幅取り狙いが集中する格好。

指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>が重石になる半面、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>、資生堂<4911>が下支えする格好だった。

 

テクニカル面では25日線が支持線として意識されており、もち合いレンジ(21000-21800円)の上限レベルでの底堅さは意識されています。21910円処に位置し、抵抗として意識されている200日線に上値を抑えられた格好であり、直近の上昇に対する利益確定の流れが優勢だったようです。

一方で、個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が中心とみられますが、決算を手掛かりとした物色のほか、サンバイオ<4592>が後場急伸してストップ高を付けるなど、材料に敏感に反応する地合いでも。

需給状況は改善傾向にあるとみられ、米中通商協議や12日の英国のEU離脱協定案の行方を見極めたいところであり、足元では戻り高値水準でのこう着が続きやすいところでしょう。国内要因としては、ファーストリテのほか、安川電機<6506>の決算内容のほか、これを受けた市場反応を見極めたいところ。


JASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20はともに小幅ながら4日続伸し、J-Stock Indexは4日ぶりに小反落。

個別では、値動きの軽い低位株としてNaITO<7624>が前週末比24円(+11.43%)高の234円と上伸し、25日線を上回ったsantec<6777>は前週末比181円(+10.30%)高の1938円と大幅に4日続伸、ディ・アイ・システム<4421>も前週末比138円(+8.22%)高の1816円と値を上げた一方で、

新株発行に伴う株主価値の希薄化懸念からBBタワー<3776>が前週末比29円(-8.48%)安の313円と3日ぶりに急反落し、値下がり率トップに。


マザーズ指数は続伸。
慢性期外傷性脳損傷を対象にした再生細胞薬が、厚生労働省「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたサンバイオ<4592>がストップ高。
第1四半期の営業赤字が縮小したシリコンスタ<3907>や、ネット上の情報を企業自らコントロールすることを可能にするクラウドプラットフォームサービスのサイトをリリースしたサイジニア<6031>がストップ高まで買い進まれるなど、個別に材料のある銘柄に個人投資家中心の投資マネーが流入。




本日新規上場したヴィッツ<4440>は買い気配のまま初値持ち越しとなりました。