4月1日週のマーケットをおさらい | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

4月1日週のマーケットをおさらい

4月1日週のマーケットを3分でおさらいしていきましょう!


先月末にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官らが米中協議を終了し、週明けの交渉継続を明らかとしたことで協議進展への期待が高まったことや、中国国家統計局が31日発表した3月の製造業PMI50.5と、節目の50を上回り、ハンセン指数が前営業日比510.66ポイント高の29562.02ポイントと5日続伸したことなどからリスクオンの流れに。

先週は海外メディアが「米中当局者、貿易合意に向けた問題の大半を解消」などと報じたことや、米中通商協議が最終局面に入り、トランプ大統領は米国と中国が今後4週間以内に貿易協議で合意することを目指していると述べたと伝えられるなど、米中貿易協議への期待感から

2月の耐久財受注統計で設備投資の先行指標となる非国防資本財の受注が、過去4カ月で3度目の減少も、市場は嫌気せずに金融緩和期待を高める格好に。

3ADP雇用統計は+17.5万人の予想を下回り+12.9万人。ISM非製造業景況指数は2017年半ば以来の低水準となったことなどを受けて、週末の雇用統計に対する警戒感も出やすいところでしたが、

3月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回る19.6万増となり、2月の悪い結果は一過性と、米景気の減速懸念が緩和、好調が継続しているとの判断につながりました。先月2月分も3.3万人増と上方修正されています。

失業率は予想と同じく3.8%。完全雇用が5%と言われておりそれより良い水準が続いています。引き続き上昇すると予想されていた時間給賃金は、前月比で+0.3%から+0.1%、前年比で+3.4% から+3.2%と予想を下回る結果となりました。悪くはないけれどインフレになるほどではないという絶妙な数字で、FRBの緩和見送りをするほど良くもなく、経済が冷え込むほど悪くない、株価にとっては良い結果となったのでは。

また上昇基調の原油先物相場が約5カ月ぶりの高値を付けたことも寄与。

週末の米市場は利確売りから上値は重く、米中貿易交渉懸念や、英国の欧州連合(EU)離脱への様子見(412日は要注意!)ムードもあったようですが、週間では主要3指数揃って大幅続伸となっています。

5日のダウ平均は、前日比40ドル36セント高の26424ドル99セントと3日続伸。


日本市場では週間で+602円と大幅反発。しかし米市場や中国市場の今年に入ってからの上昇と比べるとまだまだ後追い感が。

1日に終値ベースでの21500円回復、5日は終値ベースで21800円回復。5日の日経平均株価は、前日比8255銭高の2180750銭と小幅に3日続伸しています。

気になるのはマザーズ指数。バイオ株が下がるなどして週間4.1%の大幅下落。5日は反発しており今後の値動きに注目です。