3日の日経平均は反発
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>が1社で日経平均を100円超押し上げたほか、ファナック<6954>、東エレク<8035>、信越化<4063>が堅調。一方で、中外薬<4519>、アステラス薬<4503>、第一三共<4568>が重しに。
新興市場を見てみますと、
JASDAQ市場は、JASDAQ平均が3日ぶりに反発し、JASDAQ-TOP20とJ-Stock Indexは反発。
値上がり率上位銘柄では、中央化学<7895>が17%高でトップとなり、防衛関連として物色された細谷火工<4274>や新元号関連などと材料豊富なレイ<4317>のほか、ルーデン<1400>、ポエック<9264>、マリオン<3494>が上位に。
一方で、5営業日続落となったサカイHD<9446>のほか、日邦産業<9913>、RPJ<3350>、イナリサーチ<2176>などが値下がり率上位となりました。
マザーズ指数は3日ぶりに反発、マザーズ先物は前日比3.0pt高の894.0ptと3日ぶりに小反発。
個別では、足元で機関投資家による空売りポジションの積み上がっていた直近IPO銘柄のAmazia<4424>がストップ高となったほか、指数インパクトの大きいバイオ関連であるアンジェス<4563>は5営業日ぶりに急反発。
米中貿易協議についての報道については目新しいものではありませんがタイミングとしてはこの報道に反応した格好といえます。その後も中国の非製造業PMIの伸びなども支援材料につながった模様です。楽観視は禁物ではありますが、前日の米国市場では2月の耐久財受注統計で設備投資の先行指標となる非国防資本財の受注が、過去4カ月で3度目の減少も、市場は嫌気せずに金融緩和期待を高める格好に。センチメントは不安から改善傾向にあると考えられ、景気敏感セクターへのリバランスが続く可能性がありそう。
今後TOPIX型主導での上昇に向かうことが出来れば、日経平均の21000-21800円レベルのもち合いレンジからの上放れが期待されてくることになりそう。
しかしながらゴールデンウィークの10連休まで1カ月を切っており、積極的にポジションを積み上げる動きは限られるでしょう。短期筋はポジション調整を迫られるものの、長期姿勢である年金資金等の流入は期待されるところ、と言えそうです。
