28日の日経平均は大幅続落
28日の日経平均株価は、
前日比344円97銭安の2万1033円76銭と大幅続落。
出来高概算12億2000万株。
米イールドカーブが逆イールドとなったことで、でリセッション(景気後退)するのではとの警戒感が根強く、実質新年度相場ながらも積極的な参加者が限られる中で、利食い優勢の展開に。米中貿易交渉や英国のEU離脱の動向を見極めたいとの思惑もあり、手控えムードが強いよう。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から21200円を下回って始まった日経平均は、寄り付きを高値に下げ幅を拡大。その後は日銀のETF買い入れ観測から下げ渋りをみせており、大引けでは辛うじて21000円をキープしました。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ユニファミマ<8028>、テルモ<4543>、KDDI<9433>、アステラス薬<4503>が重石となっています。
JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも3日ぶりに反落。
個別では、債務超過にかかる上場廃止の猶予期間入り銘柄に指定された小僧寿し<9973>が反落、連日ストップ安を演じた地域新聞<2164>も下げ止まらず8日続落。
一方、新たなモバイルチケットの提供が引き続き手掛かりとなったジョルダン<3710>がストップ高で値上がり率トップに、債務超過が解消する見通しのソフトフロント<2321>も大幅に上昇。
マザーズ先物は前日比7.0pt安の932.0ptと3日ぶりに反落。前日に人気化したアンジェス<4563>といったバイオ関連株が軒並み安。
本日マザーズ市場に新規上場した日本ホスピスHD<7061>やNATTY<7674>、フレアス<7062>はいずれも好調なスタートとなりました。
明日は週末要因もあり、積極的な参加者は限られそうです。グローベックスの米株先物はNYダウが100ドル近く下落して推移しており、28日の米国市場が底堅い値動きをみせてくるようだと、一先ず自律反発が期待されるところ。
ただし、オーバーウィークでポジションを取る向きは限られており、自律反発をみせたとしても、その後は不安定な値動きになりそうです。日本市場ではゴールデンウイーク前の利確や手仕舞いも意識しておいた方が良いのではないでしょうか。