8日の日経平均は大幅に続落
8日の日経平均株価は、
前日比430円45銭安の2万1025円56銭と大幅に続落。
欧州中央銀行(ECB)は2019年のユーロ圏経済成長見通しを1.1%と、昨年12月時点の予想から0.6ポイント引き下げたほか、
欧州中央銀行(ECB)が7日、今年の実質GDP(域内総生産)見通しを大幅に下方修正。
これが嫌気され欧州市場は下落しており、米国市場へ売りが波及し、NYダウは200ドル安に。
また中国税関総署は8日、2月の輸出が20.7%減と3年ぶりの減少幅になったと発表したことから、世界景気の減速懸念が台頭。
この流れにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の21090円に。
本日は先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)でしたが、SQに絡んだ商いは若干の売り越しとなり、SQ値は21348.40円。
寄り付き直後に21359.32円を付けたことでひとまず幻のSQとはならなかったものの、これが上値抵抗となる格好から、日経平均はじりじりと下げ幅を広げ、後場に入ると一時20993.07円と2月半ば以来の21000円を割り込む局面もみられました。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、京セラ<6971>、リクルートHD<6098>の5銘柄で日経平均を120円程度下押し。
海外市場の下落影響からの売り先行は想定内でとはいえ‥一時21000円を割り込む下落となったことはややサプライズ感がある、といった感じでしょうか。個人的には慎重に押し目買いしたいなと思っています。
米国では今夜雇用統計の発表が予定されていますね。これを受けた米国市場の動向が週明けの日本株市場に影響を与えることになります。
グローベックスの米株先物はNYダウが100ドル近い下落で推移していますが、世界経済の減速懸念が強まる中、米雇用統計の結果でこの不安感を抑えておきたいところ。
雇用統計がコンセンサスを大きく下回るようだと、米国発のショック安も警戒されてくるかもしれません。
JASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20はともに大幅に4日続落し、J-Stock Indexは続落。
個別では、前日にストップ高水準まで買われた反動からGFA<8783>が急反落し、ノーベル賞関連としてにぎわった文教堂HD<9978>も4日ぶりに急反落。
任天堂が段ボール製工作キットVRゲーム発売で前日に思惑買いの向かった大村紙業<3953>も反落。
一方、竹中工務店とAI制御システムを開発したと発表した神田通機<1992>はストップ高水準まで買われ、防衛関連として細谷火工<4274>や重松製<7980>も上伸。
マザーズ指数も大幅続落。
値下がり率上位では、クックビズ<6558>やFringe81<6550>がともに10%超の下落となったほか、トランザス<6696>、アジャイル<6573>、インターネットインフィニティー<6545>、JIA<7172>なども揃って9%安とそれに続く格好。
売買代金上位では、サンバイオ<4592>、メルカリ<4385>、リックソフト<4429>、UUUM<3990>、SKIYAKI<3995>が軟調。
一方で、オンコリス<4588>やゴールドマンサックス証券による新規買い推奨の評価を付与したことが伝わったEduLab<4427>がストップ高水準まで買い進まれ、新株予約権の大量行使で希薄化懸念が後退した窪田製薬HD<4596>は9%高となったほか、アンジェス<4563>、プレシジョン・システム・サイエンス<7707>などは堅調。
