先週のマーケットを3分まとめ
先週はFOMCで資産縮小プログラムの修正が示唆されたことやFRBのパウエル議長の記者会見でも利上げ路線への慎重な姿勢が伝えられたことが好感されたほか、企業決算が概ね良い結果であることや29日の引け後に発表されたアップルの決算が市場の懸念ほど悪くないと取れる内容だったことも相場の上昇要因となりました。
1月米雇用統計は、
非農業部門雇用者数が予想の16.5万人増を大きく上振れ30.4万人増、失業率は予想の3.9%よりやや悪い4.0%となりましたが、高水準。
平均時給は前月比は予想の+0.3%を下回る+0.1%、前年比は予想と同じく3.2%となっています。
控えめな予想に反して雇用が拡大しており、政府機関の一部閉鎖による悪影響は限定的で米経済の堅調さが示される結果となりました。
しかし前月の非農業部門雇用者数は大きく下方修正されたことや平均時給の伸びが前月比で減速したことから市場への影響は限定的に。
一方で景気転換の先行指標とされる1月のISM製造業景況感指数も54.0という市場予想に反して56.6と上振れし、米製造業の業績が下振れするとの懸念は後退しました。加えて米ミシガン大学消費者景況感指数も市場予想を上ぶれしたことで米長期金利が上昇しています。
総じてアメリカの経済指標が強かったと言えます。
米ダウ平均とナスダックはともに6週続伸となっています!
先週の日本市場のトピックスといえば30日のサンバイオ・ショックでしょう。マザーズ市場で時価総額トップのサンバイオ<4592>が前日に公表した治験結果が失望につながりストップ安。中小型株全体に売りが波及する格好となりましたね。
年初からの上昇部分を一気に帳消している銘柄も目立っています。
慢性脳梗塞を対象とした再生細胞医薬品SB623の米国フェーズ2試験において、慢性期脳梗塞を対象としたフェーズ2b臨床試験の治験結果で主要評価項目を達成できなかったという解析結果が伝えられたことがあります。
外傷性脳損傷を対象とするは試験が好結果が得られていたことで今回の結果はネガティブサプライズとなりました。この影響からマザーズ先物がサーキットブレーカー発動で一時取引が停止するなど、波乱の展開に。
マザーズ市場での需給悪化の影響が東証1部市場へも波及する格好となりましたが、31日にはFOMCで利上げに対して柔軟な姿勢が示されたことが好感されて日経平均は大幅上昇。
結果的に週間で見ると日経平均は15円高で4週続伸となっています。
日経平均先物も買われていますね。
ドル円は109円半ば。
先週は米金利が下落、金市場の上昇が目立ちました。
では来週もよろしくお願い致します!!
