24日の日経平均は小幅に3日続落
24日の日経平均株価は、
前日比19円09銭安の2万0574円63銭と小幅に3日続落。
23日の米国市場でダウ平均は前日比171ドル14セント高の2万4575ドル62セントと反発したものの
IBMなどの市場予想を上回る好決算が寄与するなど個別の決算要因が大きかったといえ、
世界経済の成長減速への懸念や米連邦政府機関の閉鎖で対立が続いていることへの懸念は継続している状況です。
今日の日経平均は指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ユニファミマ<8028>の2社で日経平均を約71円押し下げる一方で、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>などハイテクの一角が下支えしました。銀行やハイテク株の一角が買い戻しとみられる流れから堅調に推移しており、市場のセンチメントは悪くないといえますが、出来高は低水準で売買代金が4日連続で2兆円を下回っており、リバランス等の資金に限られているよう。
来週から本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードもありそうですが、米中貿易摩擦の進展が見られない中では、好決算としても継続的な資金流入は限られるとみられるほか、リスクパリティファンドの売りも重しとなりそうで本格的な上昇には向かいづらいと考えられます。
本日はハイテクの一角が堅調となりましたが、この流れが持続するかを見極めたいところでしょうか。
新興市場を見てみますと、
前日までの日銀金融政策決定会合において、市場で噂されていたTOPIX型ETF(上場投資信託)の買入比率変更に対する言及がなかったことで、足元で東証1部の中小型株に向かっていた資金がマザーズ市場へと還流しつつあることも需給面での支援材料となった模様です。
値上がり率上位では、シャノン<3976>がストップ高買い気配となったほか、バリューデザイン<3960>やエヌ・ピー・シー<6255>が2ケタ上昇に。バリューデザインは、18年12月の取扱高について、ハウスプリペイド、ブランドプリペイドともに拡大したことを発表。売買代金上位では、サイバーダイン<7779>が10%高と大幅に続伸。
JASDAQ市場は、JASDAQ平均とJ-Stock Indexはともに4日ぶりに小反発し、JASDAQ-TOP20は小幅に続落。
個別では、銀行系証券が新規カバレッジを開始したラクオリア創薬<4579>がストップ高で値上がり率トップ。北川精機<6327>やトレードワークス<3997>もストップ高まで買われたほか、業績予想を上方修正したクエスト<2332>も大幅反発となっています。