9日の日経平均は3日続伸
9日の日経平均株価は、
前日比223円02銭高の2万0427円06銭と3日続伸。
米中通商協議は、合意にはまだ程遠い状況にあるものの中国による米国製品・サービスの購入拡大や一段の市場開放などで進展が見られたとのことで、月内にもワシントンで閣僚レベルの会合を開くのに十分な進展が得られたと判断しているとも伝えられており、米中ともに貿易摩擦への態度の軟化が見られている印象です。NYダウが3日続伸した流れから投資家心理が改善。米中通商協議への期待が買い戻しに向かわせたほか、トランプ米大統領の国民演説ではメキシコ国境の壁建設を訴えましたが、非常事態宣言を出すといった最悪の事態が避けられたことが買い戻しに向かわせたようです。
とはいえ、決算シーズンを迎える中で、10日に予定されている安川電機<6506>の結果および市場反応を見極めたいとする模様眺めムードも強く、
米国についても決算発表が本格化する中、アップル同様、中国貿易紛争の影響から下方修正等が続くようだと、センチメントを悪化させる一因になりそうです。
指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>がけん引。一方で、ファーストリテ<9983>が重石となっています。
新興市場を見てみますと、マザーズ指数は4営業日続伸。本日は指数インパクトの大きいサンバイオ<4592>が大幅続伸で最高値を更新したことが寄与しました。
値上がり率上位では、AmidAホールディングス<7671>やSERIOホールディングス<6567>がストップ高となったほか、ネットイヤー<3622>やブランジスタ<6176>も2ケタ上昇に。売買代金上位では、指数インパクトの大きいサンバイオ<4592>やそーせい<4565>がともに8%高と相場のけん引役となり、サンバイオは上場来高値を更新。
直近IPO銘柄であるKudan<4425>やEduLab<4427>などに対しても短期資金が向かったほか、UUUM<3990>、メルカリ<4385>、ミクシィ<2121>も堅調。一方で、ALBERT<3906>、オンコリス<4588>、TDSE<7046>は軟調。
マザーズ指数の抵抗線突破で一段とリバウンド基調が強まる可能性があり、目先は中小型株に資金が向かいやすいでしょう。
JASDAQ市場は、JASDAQ平均とJ-Stock Indexはともに3日続伸し、JASDAQ-TOP20は3日ぶりに反落。