おさらい☆米雇用統計とは?
今夜は米雇用統計ですね。
あらためて米雇用統計について押さえておきましょう。
経済界では特に、毎月発表されるアメリカの雇用統計が重視され、雇用統計によって株価や為替が大きく動く傾向にあります。
米雇用統計は、アメリカの労働省が毎月発表する、米国の雇用情勢を調べた景気関連の経済指標のことで、失業率、非農業部門就業者数、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、金融機関就業者数、週労働時間、平均時給などの10数項目の数字が発表されます。全てを押さえるのは大変!という方は特に注目されている非農業部門雇用者数と失業率をまずチェックしてください。
非農業部門雇用者数は非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に集計されたもので全米の約1/3を網羅し、非農業部門の就業者数は景気動向を敏感に反映すると言われています。
失業率は失業者を労働力人口(失業者と就業者の合計)で割ったもので約6万の世帯が調査対象となっています。5%でほぼ完全雇用と言われているのですが、最近はそれより良い水準が継続しています。
あとは最近注目されている平均賃金はしっかり押さえておきたいところ。インフレ関連の経済指標として注目が集まっています。
原則毎月第1金曜日に発表される米雇用統計は、日本の時間に直すと、夏時間では日本時間午後9時半、冬時間では日本時間午後10時半に発表されることになります。4月は夏時間ですので午後9時半に発表となりました。
では足元の雇用統計の結果ですが、
12月7日に発表された11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は15.4万人増と予想の20.0万人を下ぶれ、失業率は予想通り3.7%と前月と変わらずの高水準。
平均賃金は前月比+0.2%と予想の+0.3%を下振れ、前年同月比は予想通りの+3.1%と、市場予想よりやや弱めな結果となり、
前日にウォール・ストリート・ジャーナルが報じた早期利上げ打ち止めの可能性が継続と判断されたよう‥と思いきや、
平均賃金の前年同月比3.1%は予想通りと言えど労働市場の拡大基調を示していると判断されたことで利上げペースが変わらないのでは、と打ち止めの可能性が遠のいたと取られたようです。
12月の雇用統計は非農業部門雇用者数20.5万人増、失業率3.7%、時間給賃金は前月比+0.3%が予想されています。いったいどのような内容になるのでしょうか。
今夜も22時から生放送でお届けします!
雇用統計ナイトフィーバー。
https://toushi-school.net/k_night/media/
ぜひご覧ください。
ちなみに米雇用統計の発表では為替も株価も大きく動きますが、日本の株式市場は雇用統計の発表の時はクローズしています。ちなみに指数先物取引でしたらその時間でも取引することができますよ。
今夜はISM非製造業景気指数も発表されますので合わせて注目してくださいね(^^)
4日の日経平均株価は、前営業日比452円81銭安の1万9561円96銭と続落。詳しくは後ほどレポートいたします。
ただ今雇用統計ナイトフィーバーのため軽井沢から東京に向かっておりますー!