20日の日経平均は年初来安値を更新 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

20日の日経平均は年初来安値を更新

20日の日経平均株価は、前営業日比595円34銭安の2万0392円58銭と大幅続落。

出来高概算18億2000万株。


注目された18-19日のFOMCではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25-2.50%のレンジに予想通りに引き上げられ、ダウは発表後に下げに転じました。

2019年の利上げ予想回数は2回に引き下げとなり、パウエル議長の会見では経済活動が力強いペースで拡大していると指摘される一方で成長鈍化への懸念もあり、データ次第では金融政策変更の可能性もあると話されたものの、支援材料とはならなかったよう。FOMCの結果を受けた米株安の流れや為替市場の円高推移から売り先行で始まった日経平均は、3月安値は射程に入っていたものの、後場に入り一段と下げ幅を広げて昨年9月下旬以来の安値水準まで下落。年初来安値を更新しました。

日銀の金融政策決定会合でも現行の大規模金融緩和策の維持と政策据え置きとなったことで、

市場がリスクオフの様相でも日米の中央銀行の政策が変わらなかったことが今後の市場の展望において失望に繋がったのかもしれません。

指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ユニファミマ<8028>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>、東エレク<8035>が重石に。

 

パニック的な下げではなく、じりじりと下げ幅を拡大させる状況が続いており、なかなかセリングクライマックスといった見方も感じられない状況で年初来安値を更新というのは、今夜のダウを注視しつつ、動向を見守りたいところでしょうか。

市場参加者の感覚としては日経平均の2万円割れがコンセンサスになりやすく、押し目狙いの買いも入りづらい状況といえそうです。

 

また、マザーズ指数は5%を超える下落となり、10月30日安値にあと10Pt程度に迫ってきています。ダブルボトム形成となれば自律反発狙いの流れも期待されるところではあるが、ソフトバンク<9434>の公開価格割れで個人投資家の需給状況は一段と悪化していることもあり、戻り売り圧力は強そうです。

サンバイオ<4592>が一時10%を超える下落となるなど、これまで強い値動きをみせていた銘柄等の下げがきつく、参加者が限られている状況の中でも、リスクオフの流れが継続しています。

 

年内受け渡しベースでは21日と25日の2日間となっており、この両日で換金売り等も強まりやすく、押し目狙いの動きも実質新年度相場入りとなってからになりそうです。注意してください。