6日の日経平均株価は大きく3日続落
5日の米国市場はジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の死去を受け、「国民追悼の日」として休場となっており、海外勢のフローは限られるなかで小康状態が見込まれていましたが、
米国債イールドカーブ(長短金利差)が逆転したことから米経済の景気後退への警戒感が強まるなか、
中国のスマートフォンメーカー・華為技術(ファーウェイ)の創業者の娘である孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕と伝わり、さらに米国当局は引き渡しを求めているとの報道を受けて、米中貿易摩擦への警戒が再燃。
欧州系証券によるテクノロジーセクターに対する慎重見通しが伝わったこともあり、ハイテク株が大きく下落。
さらに関連銘柄との位置づけもあってソフトバンクG<9984>が5%近い下落となったことで、個人のセンチメントも急速に冷める格好に。
あ、あとソフトバンクのスマホ、日中つながらなかったの、私だけじゃないようですね。どうしたのでしょうか。
日経平均は直近安値水準までの調整をみせており、テクニカル面では調整一巡感が意識されやすいところ。ただし、週末要因から積極的な売買は期待しづらく、戻りの局面では利益確定が優勢になりやすいと考えられます。
休み明けの6日に米国株が急落するかもという懸念もあるので、今夜の米国市場はしっかりウォッチしたいところですね。
新興市場を見てみますと、センチメント悪化により、足元でリバウンド基調が続いていたマザーズ指数は3%を超える下落となり再び1000Ptを割り込みました。
値下がり率上位では、ユーザベース<3966>が14%安となったほか、キャリア<6198>やイーソル<4420>、上限250万株の新株発行で希薄化懸念が強まったマネーフォワード<3994>が10%を超える下落に。売買代金上位では、サンバイオ<4592>、ALBERT<3906>、UUUM<3990>、メルカリ<4385>が軟調。一方で、31日を基準日に1対2の株式分割を発表したJMC<5704>のほか、エクストリーム<6033>やGA TECH<3491>は堅調。
JASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも3日続落。