15日の日経平均は大幅反落
15日の東京株式市場の日経平均株価は、前営業日比423円36銭安の2万2271円30銭と大幅反落。
12日のダウ平均は、前日比287ドル16セント高の2万5339ドル99セントと4日ぶりに反発。
しかしシカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の22550円と弱い動きとなっており、日経平均は売り先行でスタート。
ムニューシン米財務長官が自国通貨を安く誘導するのを禁じる「為替条項」を日本との通商協定でも盛り込むことが「米国の目標だ」と述べたほか、
ドイツ州議会選挙で、メルケル政権の与党が大幅に議席を減らしたことが嫌気され、寄り付き後もじりじりと下げ幅を広げました。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めました。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGのほか、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、資生堂<4911>が重石に。
カショギ氏失踪事件は原油市場にどう影響しているの? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20181015-00933006-fisf-bus_all
https://web.fisco.jp/FiscoPFApl/SelectedNewsDetailWeb?nwsId=0009330020181015006&nwsType=null
そしてこのカショギ氏失踪事件が日経平均の下落にも関わっています。ソフトバンクG<9984>です。
先週末に75日線レベルまでリバウンドをみせていたソフトバンクG<9984>ですが、ソフトバンクの孫正義会長兼社長が推進するビジョン・ファンド(→サウジとの関係が深い)の先行き不透明感か7%を超える下落となりました。
日経平均は終値ベースでは8月21日以来の22300円を下回っています。9月の直近安値水準でのボトム形成が意識されているものの、終値ベースでは8月安値が意識されやすいところ。ただし、出来高が14億株程度にとどまっており、模様眺めムードの強いところで断続的なインデックス売りによって下げ幅を拡大させており、先週の段階で目先的な売りは一巡している感はあるよう。
個人的な見解としては、先週からお伝えしているようにポジション調整でドルの買いポジを解消するドル売り、それに伴うドル安円高であり、ドル売りはまだ出る可能性もあると考えています。そうなったら、ドル安→日経平均安となるわけですので、一気にではなく徐々に押し目を拾う、というスタンスで今週私は臨むつもりです。
米決算や中国の経済指標を見極めたいとする模様眺めの中ではイレギュラー的な価格形成にもなりやすいところですので冷静に対処しましょう。