イールドカーブって?
今日の相場概況で「パウエル議長は「インフレの一段の上昇を望む」、「イールドカーブの形は長期金利のメッセージと見ている」と述べたものの、17日の米国債市場では、イールドカーブ(利回り曲線)の平坦化が観測されています。」とお伝えしましたが、
ご質問いただきましたので
「イールドカーブ」について
ご説明しますね^_^
イールドカーブとは縦軸に金利、横軸に期間をとった利回り曲線のことです。
イールドカーブには、「順イールドカーブ」と「逆イールドカーブ」があります。「順イールドカーブ」は、長期金利が短期金利を上回った状態のことを指し、曲線は右肩上がりになります。一方、「逆イールドカーブ」では短期金利が長期金利を上回り、右肩下がりの曲線になります。また、長期金利と短期金利の差が大きくなり、「順イールドカーブ」の右肩上がりの傾きがさらに急になることを「スティープニング」(スティープ化)といいます。
日本は「順イールドカーブ」で、金利が上昇する中でスティープニングしています。これを「ベアスティープニング」といいます。私はこれを見て、金融相場を表していると考えます。そのため日本はこれから業績相場に入ると見極め、まだ株価の上昇が見込めるのではないかと判断するわけです。
スティープニングとは反対に、短期金利と長期金利の差が小さくなり、曲線の傾きが緩やかになることを「フラットニング」(フラット化)といいます。業績相場であるアメリカでは、利上げが行われており、順イールドカーブではあるものの、曲線がフラットになってきています。これを「ベアフラットニング」といいます。これが逆イールドになると逆金融相場になっていくため、イールドカーブの平坦化が観測されていると注意することが必要となってくるわけですね。
ただ、すぐ逆イールドカーブになるとは今は考えにくいと個人的には考えています。
皆さんもよろしければイールドカーブ、チェックしてみてください。
今日もお疲れ様でした!
