6月米消費者物価コア指数
12日発表された6月米消費者物価コア指数は前年比+2.3%で市場予想と一致しましたが、
インフレ率は5月実績の2.2%を上回りました。
コアインフレ率の上昇を受けて10年債利回りは一時上昇したものの、ほどなく上げ渋り、
前日末の水準をわずかに下回って取引を終了しました。
債券市場では年末までにあと2回の追加利上げが想定されていますが、
2019年以降の金利見通しは依然として不透明であり、
2年債と10年債の利回り格差は2007年8月以来となる25.50bp近辺まで縮小しています。
利上げ継続によって2年債と10年債の利回り格差は、年内に消滅・逆転すると予想されています。
(2年債利回り>10年債利回り)
ただし、一部では
「利回り格差の逆転現象は、近い将来において米国経済が景気後退局面に突入する可能性が高いとの通説に従うべきかどうか、現時点で予断を持つことは難しい」
との声も聞かれています。
おそらく米FRB関係者の多くも同じことを考えているはずです。
米国の金利見通しは不透明であり、
この状況は年末頃まで続くかもしれません。