11日の日経平均は4日ぶり反落
11日の日経平均株価は、
前日比264円68銭安の2万1932円21銭と、
4日ぶり反落。
米国は10日(現地時間)、
追加で2000億ドル相当の中国製品に10%の関税を適用する方針を明らかにし、
新たな対象品目リストを公表しました。
米国の新たな動きに対して中国商務省は11日、
「米国の行動は中国と世界全体に打撃を与え、米国自身の利益も損なう」
と指摘し、対抗措置を取らざるを得ないとの見解を表明しました。
そのことで貿易戦争懸念が再燃し、相場の重しとなっています。
市場関係者の間では、
「現時点で米中両国の行動は想定の範囲内だが、米国の行動がエスカレートした場合(関税適用対象や規模の拡大などの措置)した場合は厳重な警戒が必要になる」
との声が聞かれています。
現時点で為替相場に大きな変動は出ていませんが、リスク回避的な円買い圧力は残されていると思われます。
欧米諸国の株式市場がこの状況を憂慮して、大きく下げた場合、リスク回避的な円買いが急速に広がる可能性は残されています。
今後の展開には十分な注意が必要となりそうです。