原油価格について
今日は原油市場について。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国が今年7月からの増産で合意し、
サウジアラビアは具体的な数字を示さなかったものの、目に見える規模の増産を約束したわけですが、
増産の合意が発表されたにもかかわらず、原油価格が高止まりしており、
昨夜のNY原油は、前日の流れを引き継いで上昇しました。
中国の専門家は、原油価格の高止まりについて、
OPECや非加盟産油国が増産で合意したものの、明確な数字を示さなかったと指摘。
また、増産をめぐり、OPECの中でも意見が分かれているとも報じられています。
専門家は、OPECとロシアなどが2016年末に減産で合意した上、実際の減産量が目標を大幅に超えていたと指摘。
また、 ベネズエラやリビアなど産油大国も予想外に供給不足に陥っていると強調しているようです。
これに加え、ベネズエラは国内の政局不安を抱えており、イランは米国の追加制裁に直面しています。
市場が期待していた米国のシェールオイルの供給についてはパイプラインの輸送能力に大きな問題を抱えている米国にとって、短期内の供給拡大は実現不可能だと分析されているようです。
報告によると、世界の石油在庫は5年ぶりの低水準を記録しているとのことで、多くの業界専門家は、世界的な原油供給不足が今年下期にも続くと予測しています。
ゴールドマン・サックスは、先週末のOPEC総会による増産合意を受け、2018年下半期の価格見通しに対するアップサイドリスクが減少したとしましたが、28日に原油価格には原油価格に上昇余地があると買い推奨を発表しました。
そのことも昨日の原油価格の上昇に影響したようです。
米中貿易摩擦懸念の原油価格への影響もきになるところ。
米政府がイラン産原油の輸入停止を同盟国に要求していると伝えられましたが
イラン産原油を最も多く輸入している中国、インドはこの要請に応じないとしています。
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