6月の米フィラデルフィア地区連銀景況調査は1年7カ月ぶりの低水準に
21日発表された6月の米フィラデルフィア地区連銀景況調査(業況指数)は想定外の19.9まで低下したことから、
米国経済の先行き不安が一部で浮上しています。同指数は5月の34.4から急低下しており、
市場予想の29.0程度も大幅に下回る結果となりました。
フィラデルフィア連銀が算出している業況指数は短期間で大幅に変動するケースが少なくないことから、「今回の急低下は重大な問題ではない」との声が聞かれています。
ただし、2000年以降で同指数が30を超えたのは9回しかありません。
(最高は2011年の3月の36.4、最低は2008年11月の-40.9)
米FRBは利上げ継続の姿勢を明らかにしていますが、
同指数の7月以降の動向には注意が必要でしょう。
米FRBは、インフレは目標である2%に近づいていること、
米国の財政政策は、今後数年需要を押し上げることなどを理由に利上げを継続する方針ですが、
今後発表される主要経済指標が市場予想を頻繁に下回るようになった場合、
2019年も利上げ継続との見方は後退してもおかしくありません。
引き続き注視してまいりましょう。
今週もお疲れ様でした!