メルカリ<4385>の新規上場について
さて、今日は注目のメルカリ<4385>がマザーズ市場に新規上場しました!
公募・売出しによる吸収金額1307億円、
上場時時価総額4060億円とマザーズIPOとしては異例の規模でしたが、
ブックビルディングでの需要倍率は35倍に上り、事前の期待が高まっていました。
結果的に公開価格3000円を67%も上回る5000円で初値を付け、
後場にはストップ高水準となる6000円まで上昇する場面がありました。
フリマアプリで急成長した「和製ユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)」にふさわしい好スタートだったと言えるでしょう。
今後の株価動向を探るために業績面を見ると、
18年6月期の売上高は前期比62.2%増の358億円と高い伸びが見込まれています。
一方、多額の広告宣伝費を使用する可能性があるとして利益予想は非開示です。
安定した収益基盤である日本のメルカリ事業に比べ、
海外事業や新規事業はなお投資フェーズにあり、
連結業績は今第3四半期まで赤字が続いています。
今後もこうした先行投資の規模によって損益水準が大きく左右されるとみられ、
業績見通しは定まりづらいでしょう。
当面は思惑先行で荒い値動きとなる可能性があるかもしれませんね。