米利上げ、ユーロ円の動向は?
6月12-13日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、0.25ポイントの追加利上げが決定されることが確実視されています。
追加利上げによってFFレートは1.75%-2.00%になり、
直近のインフレ率(コアPCE)と同水準になります。利上げは今後も継続すると予想されており、
「投資家は資金調達コストの上昇を実感するようになり、彼等の投資行動に大きな影響を与えるのではないか?」との声が聞かれています。
そのため、一部の市場関係者は「金利上昇に対する感応度が高い金融商品(国債や社債など)の需要は予想以上に減少する可能性がある」
と考えているようです。
また、来週は欧州中央銀行(ECB)の理事会が開催されます。
一部報道によると、来週の会合では資産買い入れを終了する時期を公表する可能性があるそうです。
イタリアの債務問題が意識して量的緩和策の終了時期を早い時期に明示することは難しいとの見方が広がっていましたが、
来週開かれる理事会で資産買い入れの終了時期が発表された場合、金融正常化の早期進展を期待してユーロ買いが活発となる可能性があります。
ユーロ・円ではすでにそうした動きが出ており、
来週の理事会前にユーロ・円は130円台に上昇し、量的緩和策の終了時期が公表された場合、ユーロ・円は一段高となる可能性がありそうです。
注視してまいりましょう。