貿易収支とは? | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

貿易収支とは?

今日は週末ということでちょっとしたコラムを…

貿易収支についてお伝えします。

貿易収支という言葉はニュースなどで聞いていると思いますが、これが為替にも日本株に非常に大きな影響を与えています。貿易収支が赤字なのか黒字なのかで為替のトレンドを掴むことができるのです。

貿易収支の求め方は、貿易収支=輸出額-輸入額ととてもシンプル。

輸出>輸入=「貿易黒字」=円高要因

輸出<輸入=「貿易赤字」=円安要因

輸出額が輸入額を上回れば「貿易黒字」で輸出額が輸入額を下回れば「貿易赤字」となるわけですね。

では日本の貿易収支を見てまいりましょう。

日本は輸出大国と言われているのをご存知の方も多いかと思いますが、これは1980年の第2次石油危機、オイルショックで原油価格が高騰した後、30年間日本は貿易黒字だったからです。

2011年に東日本大震災での原発事故の影響でエネルギーをたくさん輸入する必要が出たことや円高などを背景に日本は31年ぶりに貿易赤字となっています。しかし2016年に6年ぶりに日本の貿易収支は黒字転換しました。日本の輸出額は70兆392億円と前年比では7.4%のマイナスだったものの、輸入額が65兆9651億円と15.9%のマイナスとなったことで、輸出>輸入=「貿易黒字」で、貿易収支は4兆741億円の黒字となりました。

また財務省が4月20日に発表した2016年度の貿易統計速報(通関ベース)によると、貿易収支は4兆69億円の黒字となっています。

これには輸入の2割近くを占めるエネルギー関連価格が下落したことが大きな要因としてあげられます。