ユーロ安・米ドル高が進行
為替を見てみましょう。
ユーロ安・米ドル高が進行しており、
ユーロ・ドルは21日のアジア市場で昨年12月12日以来となる1.1721ドルまで下落しました。
1.17ドルは心理的な節目との見方もあり、
この水準を下回った場合、ユーロ・ドルは1.15ドル近辺まで下落する可能性があります。
イタリアの債務問題に対する市場の懸念が広がっていることや、米長期金利の上昇などがユーロ安の要因とされているようですが、
一部の市場関係者は「トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明し、米国と欧州の関係が大幅に悪化したことがユーロ売り材料となっている」と指摘しています。
ある市場関係者は「米国と欧州の関係は戦後最悪と言っても過言ではなく、すみやかな関係修復が期待できない場合、ユーロはさらに下落する可能性がある」
欧州委員会は18日、
米国がイラン核合意から離脱し、
対イラン制裁を再開すると表明したことを受け、
イランにおける欧州企業の事業を制裁から保護するため、
関連規制の見直しを開始したと発表しました。
(いわゆる「ブロッキング・スタチュート」の発動)欧州議会と欧州連合(EU)諸国の政府が正式に拒否しない限り、2カ月以内に発効する見込みです。
「ブロッキング・スタチュート」はEU域内企業に対して米制裁の順守を禁じており、
米国の制裁を科す裁判所の判断を認めていません。
この規制は1990年代に米国がキューバと取引を行う外国企業に制裁を科そうとした際に導入されましたが、
正式に適用されたことはなかったそうです。
この措置が正式に適用された場合、
米国と欧州の企業間で制裁・報復措置が広がることになります。
事態がここまで悪化した場合、米国経済も無事では済まなくなり、
米国株の大幅下落の可能性もあります。
動きを注視したいところですね。
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