パウエル氏初のFOMCを終えての考察 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

パウエル氏初のFOMCを終えての考察

注目されていた米連邦公開市場委員会=FOMCでは、

市場がすでに折り込んでいる通りフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.5-1.75%のレンジに引き上げることを決定しました。

気になる利上げペースに関しては、

今年3回との従来の予測を維持。

最近数ヶ月で経済の見通しは更に強いものとなったと、経済見通しは少し強気になったように感じられますが、

注目されたパウエル新議長初の記者会見は目新しいものはなく無難であったのでは。アメリカ経済の先行きには楽観姿勢かつ慎重な姿勢と言えそうです。

米10年債利回りが少しあげたのち2.88%とやや低下して着地したことを見ても「パウエル議長の発言は思ったほどタカ派ではなかった」ということではないでしょうか。


最近数ヶ月で経済の見通しは更に強いものとなった」と、経済見通しは少し強気になったように感じられますが、

注目されたパウエル新議長初の記者会見は目新しいものはなく無難であったのでは。アメリカ経済の先行きには楽観姿勢かつ慎重な姿勢と言えそうです。

経済見通しの強まりに反して予想利上げ回数が据え置かれたことでドルは失望売りのドル安に。

ダウはFOMC結果が公表されるといったん売られたのち、パウエル議長の発言で切り返したものの、

前日比44ドル96セント安の2万4682ドル31セントと反落。

金融政策決定後の記者会見は3、6、9、12月の年4回行われていますが、増やすことを慎重に検討するとのことでそちらも注目です。


今回のFOMCは今年の利上げ回数は据え置きになりタカ派的でな見方ではないとの見方がある反面、

2019年の利上げが積極的になるのではなど利上げペースは実質加速との見通しも。

欧州や英国、日本など先進主要国の中央銀行も金融緩和から「出口戦略」を模索する可能性が高まったのではと考える識者もいるようです。

中央銀行の政策が変わると流れがガラッと変わりかねないのでさまざまな可能性を押さえておきたいところですよね。


ングランド銀行(英中央銀行)は今週に開催する金融政策決定会合で利上げする可能性が低いものの、5月の利上げシグナルを出す公算が大きいとみられているようです。

英財務省は最新リポートで、2018年の英国の成長予想をこれまでの1.4%から1.5%まで引き上げています。

 

また、ユーロ圏経済も着実に回復しています。

欧州連合(EU)統計局が発表した最新データによると、昨年10-12月期のユーロ圏の成長率は2.7%(前年同期比)となり、

予想以上に伸びたというこもです。

多くのエコノミストは、2018年のユーロ圏の成長率が2.2%になると予測し、安定した成長を継続するとの見方が多くなっています。

 

さらに、昨年10-12月期の日本の実質国内総生産(GDP)は前期比で0.1%増加し、

8四半期連続で加速。これは80年代後半のバブル期(12四半期連続で拡大とき以来で、約28年ぶりとなりました。

 

最後に中国経済はといいますと、

中国の専門家によれば先進主要国の経済が安定的成長を示しており金融緩和から出口戦略への切り替え時期が予想より早まる可能性が高いとの見方が示されているようです。

また、中国人民銀行(中央銀行)も米中間の金利差の縮小を避けるため、利上げあるいは公開市場操作の金利引き上げを実施する公算が大きいと指摘しているよう。


出口戦略がどうなっていくのかしっかりチェックしていきたいですね。