為替動向
トランプ米政権下での閣僚が高官の相次ぐ離職を背景に、トランプ米政権運営への先行き不透明感が一段と強まり、
ドル・円の上値は重くなっています。
ドルは、豪ドル、NZドル、カナダドルに対して強い動きを見せていますが、
この背景には通商分野における対中制裁発動の思惑が絡んでいるようです。
特にオーストラリア、NZの両国は中国経済の拡大の恩恵を強く受けており、
両国は中国経済に打撃を与える制裁措置の発動を危惧しています。
豪ドル・円は1月5日の89円09銭から81円26銭まで下落、
NZドル・円は1月23日81円57銭から76円08銭まで下落、
カナダドル・円は1月5日の91円58銭から80円55銭まで売られています。
(日本時間19日午後4時30分現在)
今週は19日-20日の日程でアルゼンチンにて開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議や、21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合などの重要なイベントが予定されており、
模様眺めムードが広がっています。
日米の政治不安や米中貿易摩擦に対する市場の警戒感がただちに消え去る可能性は低いとみられていますが、