セミナー追記②相場見通し | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

セミナー追記②相場見通し

株式相場には金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場という主に4つの大きな相場局面のサイクルがある、ということをセミナーでお伝えしましたが、

詳しく追記させて頂きますね!


金融相場は不景気の時に「このままではまずい!」と政府や中央銀行が金融緩和や公共投資などの対策を行い、結果株価が上昇します。

業績相場は政府や中央銀行の金融政策の効果が出てきて企業業績が良くなってくることから株価がさらに上がります。 企業業績が主導する相場です。好景気でインフレになりがち。

逆金融相場では、業績相場が続くと「バブルになっちゃうかも!引き締めなきゃ!」ということで政府や中央銀行が利上げなど金融引き締め政策をします。まだ好景気感はあるので個人消費は良好でも株価は下がってきます。

逆業績相場では政府や中央銀行の金融引き締め政策で企業業績が悪くなってきて景気も後退します。株価も下がります。

期間が決まっているわけではなく、ここから業績相場!というようにはっきりと分かれてはいませんが、大まかにこのような流れが相場ではあります。

今年は日本ではアベノミクスから始まった金融相場が継続していると考えます。

イールドカーブがベアスティープニング化=金利水準が上がって傾きが急になっているというのが金融相場の特徴です。

企業業績も本格的に上がってきており、日本企業の売上高や経常利益は過去最高の水準といえます。世界的な景気拡大の中、金利は低水準で安定しており、株と債券がともに高くなっていますね。金融相場に業績相場が重なるという特異な現象であると伝える識者もいますが、私はまもなく業績相場かなと感じています。

一方アメリカでは業績相場に移行したと考えられ、利上げが行われ始めました。

現在世界的な株高となっていることの背景には景気が良いのに、本来上昇するはずの金利が低金利政策によって上がらず、物価や賃金の上昇も抑えられています。

調整局面である今がチャンスかもしれませんよ!