来週最大の注目点はパウエル新議長の議会証言
さて為替について見てまいりましょう。
ドル・円は21日に107円90銭まで反発したものの、22日の海外市場で106円60銭まで反落。
上値の重さは払拭されていないようです。
108円を下回った後のドル・円の値動きを観察すると、ドル安・円高の流れはしばらく続くとの声が聞かれています。
市場関係者の間では、来週28日に開かれるパウエルFRB議長の議会証言に対する関心が高いようです。
証言内容を点検することによって、米連邦準備制度理事会(FRB)の当面の金融政策に関する方針を見極めることができそうです。
就任間もないパウエルFRB議長は28日に開かれる議会証言で、
経済の現状認識やそれに基づく金融政策などについての見解を述べる見通しです。
インフレ見通し、利上げが景気に及ぼす影響、財政赤字と金融政策の関係などについて尋ねられた場合、
パウエル議長の回答は注目に値します。
市場参加者が「利上げペースが加速する可能性は低い」と判断した場合、ドル売りが優勢となる可能性があります。
ただし、イエレン前議長時代の方針(漸進的な利上げ)を堅持するかどうかも重要なポイントです。
今年3回の利上げペースについて肯定的な意見を表明した場合、
ドルはやや伸び悩むとの見方があるようですが、
それ自体が明確なドル売り材料になるとは思えないため、
結果的にはドル買い材料になると予想します。
参考にしてみてください。