人民元建ての原油先物が3月26日に上場予定
週明けの日経平均株価は、
前営業日比183円41銭高の2万1903円66銭で始まり、午前9時33分に300円07銭高の2万2020円32銭と、上げ幅が300円を超えました。
今は少し戻していますが買い優勢の展開となっています。
さてしばらく前に報道されたことで恐縮ですが、中国証券監督管理委員会(証監会)は今月9日、人民元建ての原油先物を3月26日に上場すると発表しました。
統計によると中国の原油輸入量は2017年末時点で米国を上回っており、現時点で世界最大。
中国は自国の需要動向を原油相場に反映させたい狙いがあるとみられています。
報道によると、中国は新たに創設する原油先物市場に外国人投資家の参加を認めるようです。
原油先物は上海先物取引所傘下の「上海国際エネルギー取引所」に上場する予定となっています。
取引は中東産原油が対象となるようです。
米国のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)や欧州の北海ブレントとは異なりますが、
これらが原油先物相場の国際指標となっていることは中国側にとって都合の良いことではないかもしれません。
原油先物取引に詳しい市場関係者によると、既にベネズエラやイラン、ロシアなどの産油国が人民元建ての原油先物取引に興味を示しているもようです。
原油先物相場は米ドル建てとなっていますが、
国際エネルギー市場における中国の影響力は今後格段に高まることが予想されています。
市場関係者の間では「人民元が国際準備通貨として認識されるようになるのは時間の問題」との声も聞かれています。