直近の下げについての考察
ダウ平均は前週から急落し乱高下していますね。1月26日に付けた過去最高値からの下落率は10%を超えています。
急激に調整局面キタ!という感じです。
VIX指数=恐怖指数は20を上回ると投資家心理が不安が高まった状態と言われていますが、VIX指数は過去最大の上げ幅を記録しました。
しかし米企業利益は概ね好調でファンダメンタルズ的には問題なく、
S&P500種株価指数は1度目のダウの下げで下値支持線とされる100日移動平均、2度目の下げで200日移動平均をめどに下げ渋っているため下落転換とは考えにくいかと。
余談ですが、
現物を持ちながら空売りしないとこの流れにならないのではないか、
SQを狙った売り→自分たちが売ることによってプットのプレミアムが大きく跳ね上がる、それを狙ったのではないかと。日経平均をプットを買っている人は大儲けしている。
→そうなるとSQが過ぎたので少し和らぐのではないか…
というお話をFXトレーダーさんに伺いました。
「そうだとしてもこれだけ大きく動くと
調整局面だろう」
と自信を持っていたとしても、
「すぐさま反発するから積極的に買おう!」
とはならず、
「見極めながら買い増し…」
というマインドになるのではないでしょうか。
足元では米上下両院が9日に予算関連法案をとつなぎ予算を可決しましたが、
12日に米2019年度予算教書が公表されることに注意すべきかと考えます。
繰り返しとなりますが
経済指標は世界的に好調、世界経済が良い状態で
中央銀行は金融緩和を継続しており、
アメリカは利上げを始めたといっても急速にペースアップしているわけではありません。
インフレになりすぎているわけでもなく、
原油価格が上がりすぎているわけでもなく、
あくまで「世界経済が好調ではあるが日柄調整に入ったといえる」、と考えます。
見方を変えれば上昇トレンドの中で利回りが落ちたり割高感があって買いにくいと感じていた長期投資家が、この下落で買える水準になってきたともいえます。
こういう長期投資家はドカンと大量にいきなり買ったりはしませんが、値固めをしてくれて下値では底堅くなってくるのでは、と考えます。
↓相場見通しについてはこちらを参考にしていただけると嬉しいです。
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53961