金の取引とは
純金積立や実物資産というイメージが強い金ですが、金も金地金などの先物取引ができます。取引は東京工業品取引所で行われ、商品先物会社を通して投資家は取引を行います。指標はニューヨークのCOMEX、
コメックスの金先物価格です。TOCOMに上場されている金は純度99.99%以上の金地金が対象で、標準取引の1枚の単位は1kgとなっています。ですが、価格の表示=呼値は1gあたりの価格が表示され、取引単位である1枚の倍率は1000倍となっていますので注意してください。
金の延べ棒や金貨などの実物を保有すると保管料や盗難リスクがありますが、先物ではその心配がありません。また先物ですのでレバレッジをかけられることも先物取引のメリットといえます。
金先物取引は、
①現物の受渡しを伴う受渡決済
②現物の受渡しを伴わない差金決済
のいずれかを選ぶことができます。
例えば東京金の価格が1g=4500円だった場合、一枚の取引額は450万円です。金地金を1カ月後に1kg=450万円で買う金先物取引をした場合、6カ月後に金価格が1kg=500万円に上がると50万円の利益が出ます。
受渡決済の場合は現金450万円で金地金500万円分を受けとります。しかしかなり手数料がかかるので少数派です。
多数派は差金決済で、期日に反対売買で金地金を売って、差額分を現金で受け取ります。
では金の価格変動要因はといいますと、
〇需給バランス
世界規模で景気が改善しリスクオンになると価格は下がりやすいです。ほかに金鉱山の生産量やスクラップ回収量、宝飾や工業品需要の増減、各国中央銀行の売買動向にも左右されます。インドの結婚やヒンズー教のフェスティバルでも需要増です。
○米ドルのヘッジ先
原油同様、金融緩和とドル安でも上がります。ドルと金価格は逆相関性があると言われますね。金価格は米ドルの価値に影響を与えており、米金利に影響されます。
○地政学リスク
テロや戦争、国の財政破綻、災害など市場の嫌う「○○ショック」や「先行き不透明感」などで株式などが売られると金価格は上がりがち。投資マネーのヘッジ先として「有事の金」とも言われますね。またインフレのヘッジに有効なのも金と言われます。
足元ではNYダウをはじめ世界各国で株高となっていることや世界的に経済指標が良いこと、米国企業利益の好調などからリスクオンの流れが強まっています。
また中東や北朝鮮リスクなど地政学リスクが低下していることもあり、需要が低迷しており、金価格は下落基調にあります。
一枚ロングしておくと100グラムの金の地金を保有しているのと同じ経済効果」と伺いました。
相場は下げたら上がるもの。今からウォッチをして買い場探しをしてみるのも一考では?!
(1)現物オンリーの投資家も他人事ではない!
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20171212-00933903-fisf-bus_all
(2)相場下落時でも利益獲得のチャンスが!
https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20171222-00933904-fisf-bus_all
(3)小額の資金でもレバレッジ効果で大きな取引ができる!
https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20171227-00933904-fisf-bus_all
(4)日経225先物、TOPIX先物のメリット
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20171228-00933904-fisf-bus_all
https://web.fisco.jp/FiscoPFApl/SelectedNewsDetailWeb?nwsId=0009330020171228904&nwsType=saki_opt
(5)もし今持っている株が下がったら、どうする?
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20171229-00933906-fisf-bus_all
https://web.fisco.jp/FiscoPFApl/SelectedNewsDetailWeb?nwsId=0009330020171229906&nwsType=saki_opt
