12月のFOMC、深掘り
12月米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場ではFF金利の誘導目標を25bp引き上げて1.25~1.50%とすることが確実視されており、予定通り実施されましたね。
そしてすでに市場の関心は来年の利上げスケジュールや回数に移っているとお伝えしていました。
今回のFOMCの会合では、投票メンバー9人のうち7人が賛成、2人が反対(現状維持を主張)。
全会一致の利上げでなかったことは想定内かもしれませんが、2018年における利上げペースは前回同様3回としたことについては、「やや意外だった」との声が聞かれています。
市場関係者の一部は年4回の利上げを想定していたようです。
FOMCの声明では、「米経済は労働市場や消費、設備投資が改善を続けており、着実に拡大している」との見解が表明されました。
減税などの効果を考慮して、2018年の経済見通し(国内総生産の成長率)を従来の年2.1%から2.5%に上方修正し、
失業率は4.1%から3.9%に変更しました。
経済成長率の上方修正については現時点で年率3%台の成長になっていることから、
やや穏当な見方であると言えます。
物価見通しについては2019年に目標の2%に達するという見通しを今回も維持しましたが、
利上げ継続がインフレ抑制につながることを勘案すると2%レベルのインフレは容易に達成できるとは思えません…
パウエル氏がFRB議長に正式に就任した後で金利やインフレの見通しを下方修正する可能性はあると思われます。
参考にしてみてくださいね。