次期FRB議長人事を巡る思惑 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

次期FRB議長人事を巡る思惑

ドナルド・トランプ米大統領とスティーブン・ムニューシン米財務長官は連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡り、

「タカ派」とされるケビン・ウォーシュ元FRB理事、

「中立派」とされるジェローム・パウエル理事と会談するなど、

議長候補選びが本格化しています

3日のNY市場では「ムニューシン米財務長官パウエル理事を支持していると報じられたことを受けて、

リスク選好的なドル買いは一服しました。

 

トランプ大統領は次期FRB議長人事について10月中に決定するとの意向を示しており、

早ければ来週中に次期FRB議長が指名されるかもしれません。

現職のイエレン氏が続投する可能性は残されていますが、

市場関係者の間では「次期FRB議長に指名されるのはウォーシュ元理事パウエル理事の二人にほぼ絞られた」との声が聞かれています。

 

パウエルFRB理事が指名された場合、

利上げペース鈍化の思惑が広がり、

ドルの上値は重くなるとの声が聞かれていますが、

米国のインフレ率は鈍化傾向にあることから、

「タカ派」とされるウォーシュ元FRB理事が次期議長に指名されても2018年に3回の利上げを行なうことは難しいとみられています。