新興市場リターンは堅調もトルコリラには弱気な見方?
トルコリラは高い金利が魅力の通貨で保有している方も多いかと思いますが、トルコがEU、特にドイツとオランダとの関係が悪くなっているとの報道もあり、気がかりな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでフィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」では、今日はトルコリラについてレポートします。
ぜひ読んでみてくださいね!
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20170821-00933903-fisf-bus_all
https://web.fisco.jp/FiscoPFApl/NewsDetailWeb?nwsId=0009330020170821903
レポートではトルコとドイツとの関係について、『(トルコのエルドアン大統領が)9月のドイツ総選挙でメルケル首相率いるキリスト教民主同盟などに投票しないように呼びかけております。それに対してメルケル首相は、「我々はいかなる干渉も容認しない。」と反論し、「ドイツの主権に対する前例のない内政干渉だ。」と批判しております』と伝えています。
さらに、『トルコで昨年7月に発生したクーデター未遂事件後からトルコ当局が5万人以上を拘束し、それにドイツ人も含まれていたことで両国の関係が悪化しております』と関係悪化の背景を分析し、『トルコとユーロ圏国家との最近の確執の深まりを考えると、トルコの通貨や債券への投資妙味は薄れます』との見解を示しています。
また、新興市場全体については、『ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの新興市場債チームのポートフォリオマネジャーであるベル氏は、「2017年前半の新興市場リターンは堅調で、今年の残りの期間も比較的堅調なリターンが続くだろうというのが基本シナリオだ。」と指摘しております』と述べています。
さらに、トルコリラに関しては、『ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの新興市場債チームが「最大のアンダーウェートはトルコとマレーシア、チェコ」と指摘している』と言及しています。
これらを踏まえた上で、『トルコリラに対しては、しばらく弱気な見方がいいのかもしれません』との見解を伝えていますので、トルコリラを保有している方は注意が必要かもしれません。