北朝鮮リスクで大幅続落 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

北朝鮮リスクで大幅続落

今日の日経平均株価は、

前日比257円30銭安の1万9738円71銭と大幅続落。

北朝鮮リスクの台頭で投資家心理が冷え込みらリスク回避売りが出た模様です。


8日のニューヨーク市場では、北朝鮮が核弾頭をミサイル搭載可能な水準にまで小型化に成功したと判断する米当局の分析が報じられたことをきっかけにドル売りが優勢となり、

トランプ米大統領が「世界が目にしたことのないような炎と怒りに直面することになる」、

「北朝鮮はこれ以上、米国を脅さない方がいい」とけん制したことを受けて、

ドルは110円台後半から110円31銭まで反落しました。

 

ただし、これで終らず、

今度は北朝鮮人民軍戦略軍がトランプ政権の威嚇を非難し、

「火星12(中距離弾道ミサイルとみられる)でグアム島周辺への包囲射撃を断行する作戦案を慎重に検討している」との報道官声明を朝鮮中央通信が伝えました。

この報道を受けて9日のアジア市場では主要通貨に対する円買いが活発となり、

ドル・円は6月15日以来となる109円74銭まで下落、

ユーロ・円は7月19日以来となる128円72銭まで円高・ユーロ安に振れる場面がありました。

 

東京市場の引けにかけてリスク回避的な円買いは一服しましたが

市場関係者の間からは「北朝鮮が発した声明はこれまで以上に切迫感が感じられる」、

「北東アジアにおける地政学的リスクは従来以上に増大した」

との声が聞かれています。為替については安全逃避的な円買いが継続し、

ドル・円は4月17日の安値108円13銭を意識した相場展開になるとの見方が浮上しています。

しばらくは北朝鮮の行動を慎重に観察することが必要でしょう。