6月日銀短観 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

6月日銀短観

今日の日経平均株価は、
前営業日比22円37銭高の2万0055円80銭と小幅反発。
先週末のNYダウが前日比62ドル60セント高の2万1349ドル63セントと反発したほか、
原油価格上昇、為替の円安傾向などから買いが優勢に。

東京都議選では小池系無所属を加えた小池支持勢力で過半数を獲得、圧勝し、自民党は歴史的敗北を喫したことから自民党政権への先行き不透明感はありましたが、海外投資家が多いこともあり影響は限定的だったようです。

売り買い交錯の方向感の乏しい展開となりました。

さて今日は6月の日銀短観が発表されました。

日銀短観は正式には「全国企業短期経済観測調査」と言います。日本銀行が4半期(3、6、9、12月)ごとに全国約1万社の企業を対象に調査をし、4、7、10月の初旬、12月の中旬に公表されます。企業の短期的な経済の観測を調べたもので、企業のマインドを表した指標で、景気の現状や先行きを判断する代表的な統計の一つです。

日銀短観は、経済指標の中でもアンケート回収率が高く約99%となっています。

「企業のマインドを表した指標」と言いましたが、最近の業況と先行きの業況について、良い、さほどよくない、悪い、の三択で選んでもらい、良い-悪い、で業況を判断します。一社一票なので一票の格差はあるものの、また全国の大企業のみならず、中堅、中小企業をあわせた約1万社からアンケートを取っているのでサンプル数が多いことからも信頼性のある、注目度のとても高い指標です。株価に与える影響も大きいので注目してくださいね。中でも特に企業の景況感を示す業況判断指数(DI)の注目度は高くなっていて、セクター別の業績予想が株式投資の判断指標として活用されています。

一般的には「日銀短観」で知られており、海外でも「Tankan」と言われています。世界的にもメジャーな指標なのです。

 
今朝発表された6月の日銀短観では大企業の製造業がプラス17と3期連続の改善。アジアを中心に輸出が好調で前回の3月の調査から5ポイント改善しました。
また大企業の非製造業はプラス23とこちらも改善しています。
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