黒田総裁の会見について | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

黒田総裁の会見について

15-16日に開催された日銀金融政策決定会合で金融緩和策の現状維持が賛成多数で決定されましたね。
短期の政策金利はマイナス0.1%、長期金利の誘導目標はゼロ%という「マイナス金利」は継続されることとなりました。
今日の金融政策決定会合後の記者会見で、
日銀の黒田東彦総裁が述べたことについてまとめてみます。

◯国債について
黒田総裁は長期金利の上昇圧力が低下する場面では国債買い入れ額を減額できるとの考えを示しました。
買い入れの年間増加ペースの目処が80兆円と設定されていることについては金融市場の条件に応じて幅を持って変動しているとしており、今後の国債買い入れについては「長期金利目標を実現するために適切に運営していく」と述べています。

◯ETFについて
2%のインフレを達成するために必要な政策とされているETFの大量買い入れ。前場で日経平均が下げると、ETFの買い入れ期待で買いが入ったりしていますが、日経平均が2万円を回復しても買い入れを実施するのかについては特定の株価水準を達成するために実施しているわけではないとしています。
黒田総裁はETFの早期買い入れ縮小は考えていないとの考えを示しており、

2%のインフレ目標を達成する前にETF買い入れを減らすか否かについては「理論的にはありうる」と述べています。

出口戦略がどうなるのか注視したいところです。

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