英国が欧州最大のタックスヘイブンになる?
今日の日経平均株価は、
前日比51円70銭安の1万9831円82銭と4日続落。
FOMCはほぼ予想通りで通過したものの円高進行が嫌気され調整売りも出たようです。
また前日のNYダウは過去最高値を更新しましたが、ナスダック指数が軟調だったことや、原油価格が急落したことなども売り要因となったのではないでしょうか。
さて今日は英国の話題を。
英国が欧州連合(EU)から離脱した後に、
欧州における最大のタックスヘイブン(租税回避地)になると予測されていると報道されています。
同国のフィリップ・ハモンド財務大臣はこのほど、英国がEU単一市場へのアクセスが出来なくなった場合、英国がなすべきことを為すと発言していたとのこと。
中国の専門家は、EU離脱後の英国がEU単一市場へのアクセスができなくなる可能性が高いと予測しており、
英国が国際競争力を維持するため、法人税率の引き下げや経済協力開発機構(OECD)加盟国に対し、
英国との金融業務を規制するとの見方を示したとのことです。
また、EU離脱をめぐる協議の中で、
商品や人の移動の自由が認められなくなった場合、
英国がタックスヘイブンに変身し、自国の競争力を高める手法に傾けると指摘されています。
英国の法人税率は現在20%となり、主要7カ国(G7)の中で最も低いといわれています。
英政府は、2020年までに法人税率を17%まで引き下げると発言しており、
一部の市場関係者は、英政府が最終的に15%まで引き下げると予測しました。
なお、メイ英首相は昨年、同国の法人税率を主要20カ国・地域(G20)の中で最も低い水準まで引き下げる意向を示しており、
英政府は今月19日からEU離脱をめぐる交渉を開始する見通しとなっています。
チェックしておくと良いかもしれません。