6月利上げはほぼ確実?
政策金利とは中央銀行が一般の銀行にお金を融資する、つまり貸し出す際の金利のことです。
この政策金利は中央銀行の金融政策によって決定されます。
中央銀行については以前お伝えしましたが、アメリカですとFRB、日本ですと日銀、ユーロですとECBです。
この政策金利は一般的に景気が良いと高く、
景気が悪いと低く設定されます。
例えば景気が悪くなってくると中央銀行は政策金利を引き下げます。
すると通貨の流通が促進し、金融機関は安い金利でお金を調達できるため企業は安い金利でお金を借りることができ、設備投資などが行いやすくなります。
そうすることで市中にお金が回って経済が活発に動き、景気が良くなる、ということを期待するのです。
また金利が下がると安い金利で預金しても仕方ないので株式や外貨などの投資にお金が動きます。
反対に景気が良くなってくると中央銀行は利上げをします。
足元ではアメリカでは2016年12月、2017年3月と続けてFOMCにおいて政策金利が引き上げられています。
さて金利とドル円の関係ですが、
皆さんも金利の低い通貨より高い通貨に魅力を感じますよね?
米国株が崩れてしまうようだと、後々、日本株にもマイナスの影響が出てしまうことにも注意は必要となります。
いずれにせよ、FOMCの結果は米国のみならず、幅広い国や商品に大きな影響を与えることになりますので必ずチェックしましょう(╹◡╹)
FOMC後に発表される声明文は世界中が注目しています。結果が株価や為替を大きく左右するのです。声明文の内容や議長の会見の内容が予想通りでも動くことが多いですが、予想と異なってサプライズとなればマーケットは本当に大きく反応します。
FOMCでは雇用の最大化、物価の安定を目指しています。そのためFOMCを押さえると景気がわかり、政策の方向性を見通すことができます。
FOMCは年8回開催されていますが、その中でも3、6、9、12月のFOMCの後は議長の会見もあるため」大きな決定がされることも多いのでいつも以上に注目度がアップします。
前述した通り、利上げが決定されれば金融緩和と逆のことが起こります。
銀行の金利が上がり、貸し出しが抑制されると、企業がお金を借りにくくなりますし、返済額が増えるので業績の低迷、悪化を招くことも…
また金利が高い通貨には魅力があるので、
ドルの金利が上がるとドル買いが進みがちです。
ではこのドル買いのお金がどこから来るのかというと、ほかで投資していたお金なのですね。
金利が安い時は、リスクを取っていてもリターンを見込める商品に人気が出ます。新興国もそうですし、株式もリスク資産です。これがリスクオンの状態です。
ドルをもっていてもあまりプラスにならない、とアメリカからお金がリターンの見込める新興国に流れ込むのです。
新興国の株式や債券が買われて、新興国の景気や成長につながります。
しかし利上げすると低リスクでリターンが大きくなったなら…と新興国に投資していた資金がドルに向かうことが考えられます。
そのため新興国の株価が下がる可能性がありますので新興国ETFなど新興国に投資する投資信託にも注意が必要でしょう。私も少ないながらもポジションをもっているので考えないとなぁと思います。
新興国から資金が引き上げてしまうと、新興国経済にマイナスの影響を与えがち。
そして新興国の経済が悪化すると中国、日本、ユーロ、そしてアメリカへも負の影響が及ぶ可能性があります。
世界の経済は繋がっていますので。
もちろん新興国も自国の成長力を高める努力をしていますし、それぞれの国にはそれぞれの経済政策があるのでそれをチェックすることも大切。
ただこのような背景があるのでアメリカの利上げは世界経済にとって、とても重要な出来事なのです。
まずは6月利上げがどうなるかしっかり押さえておいてくださいね!
それでは良い日曜日をお過ごしくださいね!