解説☆これからどうなる?どうする?
今までは円高傾向にあったので、
円でタンス預金をするだけでも対ドルベースでは資産が増えていましたね。
しかし今、日本が金融緩和をしておりアメリカは利上げの方向に動いています。
金利が相対的に高いドルの需要が高まって、円の供給量が増えるので、世界的に見ると円安、つまり円の価値が下がる方向に動いています。
そんな中、資産の全額を円で持っていることは不安ですよね。
投資やドル預金などで資産を守るためにリスクヘッジをしていくことが大切だと考えます。
日本の大規模な金融緩和の目的は簡単にいうと、お金を企業が借りやすくして、設備投資や賃上げに資金が回って経済活性化することにあったわけです。
しかし、いわゆる「カネ余り状態」になった金融機関は、余っていた大量の資金を日銀の当座預金に預けました。しかも、マイナス金利が導入されるまで、その当座預金に日銀は0.1%の金利を付けていました。そのため、なかなか市中に資金が回らない結果となっていたわけです。
しかし2016年1月下旬に始まったマイナス金利によって、金融機関は日銀に資金を預けておくとこれまでとは逆に金利を日銀に支払わなければならなくなるため、金融機関から市中への貸出の増加に繋がるのでは?と期待されています。
とはいえ一方でマイナス金利によって、ただでさえ超低金利となっている私たち一般個人の預金が、ハイパー低金利になってしまう可能性も想定されます。
■投資をしないリスク
この先、インフレで物価が上がってしまうと、コツコツ預金をしていても将来的には金利が物価上昇についていけず実質的に目減りしてしまうということも考えられます。真面目に働いてコツコツお金を貯めたのに「老後破産」に追い込まれているというニュースを耳にしますが、インフレリスクや年金受給への不安、平均寿命が延びたことで老後に必要な費用も増えており、「預金だけでは老後の備えが心配」という方は増えています。
投資をするとリスクがあると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、リスクは危険ではなく振り幅と捉え、ローリスクで超低金利より適度なリスクを取ってインフレに備えていかねばならないでしょう。
■投資をスタートするのに必要なこと
投資をする前にやらねばならないこと、それは
「自分の資産の中で、どのくらいの額を、どのくらいの期間、どのくらいの利回りで、リスクはどのくらいとれるかを把握する!」ことです。
これ、簡単に言うと、運用できる金額と、どのくらい稼ぎたいかをまず自分で考えてください、ということなんです。
このとき「できるだけ稼ぎたーい!」というのは失敗のモトです。
というのも、どのくらいの利回りで運用するかによって、どのくらい勉強が必要で、どのくらいリスクをとるのかが変わるからです。
例えば、あなたにも身近な銀行預金。預金は「超低金利」で、定期預金でも0.02%とか、高くても0.1%とかですよね。その分リスクも低く元本保証です。
勉強もほぼ必要ありません。銀行口座を開いてお金を預ければオーケーという手軽さです。強いて言えば、定期預金の利率を調べて比較して…くらいのひと手間です。
ただ、先ほどもお伝えしたようにインフレで物価が上昇すると将来的に割り負けてしまいますし、様々な手数料支出を考えると、実質的な元手割れが起きる可能性は高いと言えます。
なので「超低リスク」×「超低リターン」な預金だけでは、老後破産の可能性もありそうです。
ちなみに老後というと…。
総務省の2014年の家計調査年報によると、老後の生活費の平均月額は60歳から69歳のご夫婦で295955円。サラリーマンの家庭として、旦那さんの厚生年金 156499円と奥さんの国民年金 65008円、合わせて221507円。
…つまり、毎月約74000円赤字!年間約888000円、10年だと800万円以上の赤字です。言うまでもなく、その分は預貯金を切り崩すことになります。
しかも、病気になったら、1人だったら、子供が巣立ってなかったら、親の介護があったら…など、このマネープランだけでは厳しいことは簡単に想像できます。そして自営業だと、私もですが、国民年金だけですし、そもそも年金ってちゃんともらえるのかしら…など、不安は尽きませんよね。
私も、不安だからコツコツと預金をしていました。フリーランスだし、いつお仕事がなくなるかわからないし…、毎月家計簿をつけて、なるべく預金に回していました。
でもこのお仕事を始めて、預金だけじゃ厳しいって実感しています。というか、目を逸らしていたのを直視した感じです。
真面目に働いて、真面目に貯金して、それでも老後は安心して暮らせない…そんなのないよ!!(;_;)!!
そうならないために、いつか必ず来る老後の前に、今から資産運用について考える、あわよくば始めることが、必ず大きなプラスになるはずです。
投資信託や株主優待、外貨(これは手数料の関係で外貨預金よりFX1倍で外貨を買うことをおすすめします)など、選択肢はたくさんありますので、
やりやすい方法で始めてみてくださいね!