解説☆円高円安について | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

解説☆円高円安について

つづいて円高、円安について。
円高、円安は聞いたことがあると思いますが、では何と比較して円が「高」かったり、「安」かったりするのでしょうか。
アメリカのドル、日本の円、中国の元、韓国ウォン、カナダドル、オーストラリアドルなど世界中に通貨がある中、その通貨と比べて??
正解はドルと比べてです!
円高、円安という時はドル円、つまりドルに対して円が高いか安いかを表しています。
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では1ドル=100円と、1ドル=110円はどちらが円高でしょうか。
1ドル=100円の時は1ドルと100円が同じ価値として交換できます。
これが為替レート。
為替レートが1ドル=100円の時、100ドルのワンピースは一万円。
1ドル=110円だと同じワンピースが11000円です。
1ドル=100円の時の方がお得…つまり円が強い、100円の方が円の価値が高いというわけ。
なので1ドル=100円の時の方が1ドル=110円より円高です。
為替レートは輸出入に大きく関わります。
先ほどのワンピース同様、円高では海外から輸入するものが安くなります。つまり原材料や製品の仕入れコストが低下します。スーパーで輸入品も安くなりますが、原材料も安くなるため小売業や外食産業が恩恵を受けるわけです。
逆に円安の時は海外から見ると日本のものが安い状態です。
そのため円安だと海外の人が「日本の電化製品や自動車が安い!買いたい!」といった状況になり、輸出企業の収益があがります。
円安になるとトヨタなどの大きな企業、輸出企業の業績好調が期待されることや、日本のマーケットは約7割が海外投資家なので株価も円安で割安感が出て買われるため、日本の株価も上がる傾向にあります。

足元では8日に発表されたADP雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比29.8万人増と市場予想を大幅に上回る結果に、アメリカの経済の強さが確認される
米利上げ観測上昇
→米長期金利が上昇
→ドル買い
→ドル高円安
→日本株上昇
という流れがありました。
ドル円は一時115円51銭まで円安進行しました。  
10日の雇用統計の結果も良好でしたがすでに利上げがおりこまれていたこともあり、ドル円は114円台後半で推移しています。

注・これはあくまでざっくり言うと、で、ほかにも要因はありますのでご注意を。