スライド掘り下げ③FOMCの決定
②で書いたようにアメリカの金融政策を決定するということは世界経済に大きな影響を与えます!
そのためFOMC後に発表される声明文は世界中が注目しています。結果が株価や為替を大きく左右するのです。声明文の内容や議長の会見の内容が予想通りでも動くことが多いですが、予想と異なってサプライズとなればマーケットは本当に大きく反応します。
繰り返しとなる部分もありますがさらに深掘りしましょう。
FOMCでは雇用の最大化、物価の安定を目指しています。そのためFOMCを押さえると景気がわかり、政策の方向性を見通すことができます。
FOMCは年8回開催されていますが、その中でも3、6、9、12月のFOMCの後は議長の会見もあるため」大きな決定がされることも多いのでいつも以上に注目度がアップします。
イエレン議長は今月3日の講演において追加利上げに意欲を表明しており、
雇用情勢を判断する水準として「月7.5万人から12.5万人の雇用増」との考えも示していました。
2月の雇用統計の結果はそれを大きく上回っていることから、
FRBによる月内の追加利上げがほぼ確実な情勢となったといえます。
今月14.15日には金融政策運営を決めるFOMCが開かれますが、これを理解して見ていただければと思います。
FOMCとは、連邦公開市場委員会=Federal Open Market Committeeの頭文字をとったものです。
まず中央銀行は日本ですと日銀、アメリカですとFRBです。FRBは大統領が任命する7人の理事で構成されていて、議長が統括しています。現在の議長はジャネット・イエレン氏です。
そのFRB議長に加え、FRB理事全員の7名と、ニューヨーク連銀とそのほかの地区の連銀総裁4名の計12名で構成されているのがFOMCで、アメリカの金融政策の最高意思決定機関であり、ニュースで「FOMCが開催され」と言われるのは金融政策を決定する会議のことを指します。
日本で言えば日銀金融政策決定会合だといえばわかりやすいでしょうか。
利上げが決定されれば①で書いたことと逆のことが起こります。銀行の金利が上がり、貸し出しが抑制されると、企業がお金を借りにくくなりますし、返済額が増えるので業績の低迷、悪化を招くことも…
→④に続く
