マルムストローム委員の発言について
今日の日経平均株価は、
前日比99円93銭安の1万8907円67銭と反落。
前日のダウの内容や為替の円高傾向、
また日米首脳会談を控えて買い控えたいムードだったよう。
さて今日は欧州委員会の貿易担当セシリア・マルムストローム委員が、
欧州連合(EU)が保護主義的な貿易政策に反対し、
世界規模で中国との協力を強化する用意があると発言したことについて掘り下げたいと思います。
マルムストローム委員は、
一部の国が貿易を武器にしていると指摘。
保護主義的な貿易政策に傾き、
外部を遮断しようとしていると批判しました。
ただ、EUは常に公平な貿易を歓迎し、
保護主義的な貿易政策を反対する中国を全面的にサポートすると強調しています。
世界経済の回復が遅れているにもかかわらず、
EUと中国の貿易額は堅調な伸びを示していますね。
中国当局が発表したデータによると、2016年の中国とEUの貿易額は3兆6100億元(約60兆6480億円)となり、
前年比で3.0%増加したということです。
中国のエコノミストは、
マルムストローム委員の発言について、トランプ米大統領の一連の発言や経済政策をけん制する狙いがあると分析しているよう。
なお、トランプ大統領は、為替レートや関税の調整、保護主義的な貿易政策の導入などを通じて製造業を国内に回帰させると発言しています。
