中国経済は好調?
今日は経済指標の解説とともに中国の足元の経済の強さについてお伝えしたいと思います。
購買者担当者指数(PMI)は会社で注文をする人が感じる景気を表し、世界の多くの国で用いられている経済指標です。景気の先行きを示す指標のひとつであり、製造業の業況を示す指数。
PMIは製造業やサービス業の購買担当者を対象にアンケート調査を行い、
新規受注・生産高・雇用などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数のことを指すのです。それは生産高指数、新規受注数指数、新規受注指数(輸出のみ)、受注残指数、完成品在庫指数、雇用指数、製品価格指数、購買価格指数、サプライヤー納期指数、購買数量指数、購買品在庫指数)の11項目に及びます。
製造業の工場が、どのような生産計画を立て、どのくらいの資材を必要としているか、ということに基づいた指数となります。
中国の1月の製造業PMIは51.3と、6カ月連続で50上回っています。
GDPはGross Domestic Productの略で、
国内総生産のことです。
GDPとは、日本の国内で1年間に新しく生みだされた生産物やサービスの金額の総和の
ことをいいます。
そのためGDPはその国の経済の力の目安によく用いられます。
多くの統計が個人消費や設備投資など、経済の一面を表す統計なのに対して、GDP
は一国の経済を包括的に表す統計だといえます。
ストックに対するフローをあらわす指標ということです。
ちなみに資産、負債などをストック、生産、消費・投資などをフローといいます。
国内総生産には市場で取引された財やサービスの生産のみが計上されるため、家事労
働やボランティア活動などは国内総生産には計上されません。
次にGDPについて。
GDPは経済を総合的に把握する統計である国民経済計算の中の一指標で、伸び率が経済
成長率に値します。
国民経済計算は国際連合が各国の経済活動を比較できるように定めた基準に基づいて
作成されています。
最新の基準は1993年に採択された93SNAで、日本は2000年に国民経済計算を93SNAに基づく指標へと改定しています。
経済成長率の指標としてよく使われるGDPと93SNAの中の項目の一つです。
GDPは個人消費、設備投資、政府の支出、輸出入などで構成されています。
GDPを構成する最大の項目は家計の消費活動を示す「民間最終消費支出」で、約 56%を
占めています。
また、個人消費と並ぶ国内民需の柱である「民間企業設備投資」はGDPの約 15%。
ほかに政府部門では公共投資を示す「公的固定資本形成」や「政府最終消費支出」、
海外の需要を表す「輸出」などがあります。
GDPには、
価格変動が含まれる「名目GDP」、
価格の変動を除いた「実質GDP」があります。
名目GDPはモノやサービスの付加価値を合わせたもので、
実質GDPは名目GDPから物価の変動を除いたもの、といえばわかりやすいでしょうか。
経済成長率をいう場合には「実質GDP」の伸び率を指すことが多いです。
また、経済成長率はGDPが1年間でどのくらい伸びたかを表わすものです。
経済が好調なときはGDPの成長率は高くなり、不調なときは低くなります。
中国の2016年10-12月期のGDP成長率(前年同期比)は6.8%で、同年のインドの成長ペース「国際通貨基金(IMF)の試算」6.6%を上回る見通しとなっており、予想通りとなれば世界トップの成長率となります。
このように足元の中国経済は数字から紐解くとかなり強いといえそうです。
今日も良いお天気ですねー!